セモベンテM43突撃砲

Assault Gun Tank M43
Semovente M43


イタリア陸軍 1943年

M43
M43突撃砲(接収後撮影のためドイツ軍のマーキングが施されている)

 対戦車戦闘用に長砲身75mm砲を搭載した M42da75/34に発展していったイタリア軍突 撃砲であったが長砲身75mm砲では当初の使用目的である歩兵支援に不向きであった。この点はドイツ軍の III号突撃砲も同様で長砲身化した突撃砲と 歩兵砲を搭載した突撃歩兵砲に枝分かれして発展している。
 イタリアでも歩兵支援のための突撃砲を再開発することになり、主砲としてイタリア軍の主力牽引野砲 である105mm榴弾砲を搭載したモデルを製作することになった。しかし車台として選ばれた M15中戦車では105mm砲を搭載する戦闘室を 載せるスペースが無かったため、車体は若干拡大された新設計のものを用意することになった。
 曲面を極力減らして生産性を向上させた車台に、車幅いっぱいに広がった戦闘室を載せ、大口径105mm砲 の砲身が突き出している姿は力強いものであったが、イタリア降伏までに完成したのは30両に過ぎなかっ た。ドイツ占領後もドイツ軍の手により生産が継続しているが、1944年半ばに生産終了するまでに61 両が完成しただけに終わった。また当車の車台を利用して46口径という長砲身75mm砲(イタリア軍の高射砲 を改造)やM42da75/34突撃砲と同じ34口径75mm砲を搭載した対戦車突撃砲もドイツ軍の手により製造され たが、こちらはそれぞれ11両、29両と非常に少ない完成数に終わっている。
 イタリア軍では全く出番のなかった当突撃砲だが、イタリア占領後ドイツ軍に配備された車両はイタリア 防衛のために使用され、大戦末期にイタリアおよびバルカン駐留のC軍集団やF軍集団に所属して連合軍と 砲火を交わしている。

スペックデータ(M43)
全長 5.52m全高 1.74m
全幅 2.42m重量15.7トン
最高速度38km/h行動距離180km
発動機フィアット 15TB 液冷V型8気筒ガソリンエンジン 185馬力×1基
乗員数3名総生産数30両(+101両が独軍の手で完成)
武装105/25 105mm榴弾砲×1、ブレダ38 8mm機銃×1
最大装甲厚(上面)15mm〜(前面)75mm
派生改良型 M43:105mm榴弾砲搭載の突撃榴弾砲。ドイツ軍による生産数の方が多い
StuG M43 mit 105/25 853(i):M43のドイツ軍接収後のドイツ軍名称
StuG M43 mit 75/34 851(i):M43の車台にM42 da 75/34と同じ砲を装備。ドイツ軍により生産
StuG M43 mit 75/46 852(i):M43の車台に高射砲改造の長砲身75mm砲を搭載。ドイツ軍生産