カルロ・アルマートM15中戦車

Medium Tank M15
Carro Armato M15


イタリア陸軍 1942年

M15/42
M15/42中戦車

 M13中戦車の後期生産型(非公式にM14/41 とも呼ばれるモデル)から発展した車両で、大戦中のイタリア陸軍最期の制式中戦車でもある。
 出力強化(とディーゼル燃料の不足)のためエンジンをガソリンエンジンに換装した以外に車体の変更点は無いが、 大型エンジン搭載のため車体長は若干延長されている。また砲塔はそれまでの油圧旋回式から電動油圧旋回式に改め られており、M13よりも新型の長砲身47mm砲が搭載された。
 採用は1942年だったが部隊配備が開始されたのは43年に入ってからで、イタリアが降伏する同年9月までに 82両が軍へ納入されている(生産台数が少ないのは、同クラスの車台は全て自走砲・突撃砲に使用するよう同年3 月に命令が出たためである)。
 イタリア降伏時にはローマへ進撃するドイツ軍をくい止めるためドイツ軍と砲火を交わしたが、生き残った車両は ドイツ占領後に接収されドイツ軍独立戦車大隊およびSS義勇騎兵師団(ハンガリー人義勇兵により構成されたマリ ア・テレサ師団)に配備され終戦まで使用されている。なおドイツ軍はイタリア占領時にまだ工場のライン上にあっ て未完成だった当戦車も30両接収しており、これらも完成させたうえで部隊配備を行っている。

スペックデータ(M15/42中戦車)
全長 5.04m全高 2.39m
全幅 2.23m重量14.7トン
最高速度38km/h行動距離180km
発動機フィアット 15TB 液冷V型8気筒ガソリンエンジン 185馬力×1基
乗員数4名総生産数82両(+30両が独軍命令により完成)
武装47/40 47mm戦車砲×1、ブレダ38 8mm機銃×3〜4(連装1、同軸1、キューポラ1)
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)37mm(砲塔には+12mmの追加装甲)
派生改良型 M15/42:イタリア軍最期の制式中戦車。採用が遅いため生産数は少ない
PzKpfw M15/42 738(i):ドイツ軍に鹵獲された後のドイツ軍名称