カルロ・アルマートM11中戦車

Medium Tank M11
Carro Armato M11


イタリア陸軍 1939年

M11/39
M11/39中戦車

 アンサルド社が1935年に試作した8トン戦車を元に発展改良を加えた中戦車。スペイン内乱に 投入されたCV3豆戦車が非力であり、 また試験的に投入された8トン戦車はそれなりの性能を見せたため、中戦車の拡充が必須と考えたイ タリア陸軍では車体や装甲をスケールアップした車両の開発を開始した。ところが8トン戦車のサス ペンションでは増加した重量を支えきれなかったため L6軽戦車のボギー式車輪とリーフスプ リングを組み合わせたものに変更された。
 車体後部にエンジンを搭載しているものの、駆動輪は車体前部にあったため車内を駆動シャフトが 貫通しており狭い車内スペースがより狭くなっている。また車体・砲塔ともリベット接合の古くさい ものであった。なお当戦車はディーゼルエンジンを採用しており、イタリアは西欧諸国では珍しい本 格的ディーゼルエンジンを搭載した量産型戦車を持つ国となった。
 全周旋回式の砲塔は小さかったので機銃しか装備しておらず、主砲は車体に搭載したため射界が狭 く、主砲自体も37mm砲と小口径であった。1940年に北アフリカ戦線で初陣を迎えたが薄い装甲と 非力なエンジンのため損害が大きく、大半の車両が戦闘で失われてしまい、かろうじて生き残った車 両も41年中に現役を退いている。

スペックデータ(M11/39中戦車)
全長 4.72m全高 2.23m
全幅 2.16m重量11.0トン
最高速度33.8km/h行動距離200km
発動機フィアット/スパ 8T 液冷V型8気筒ディーゼルエンジン 105馬力×1基
乗員数3名総生産数100両
武装37/40 37mm戦車砲×1、ブレダ38 8mm機銃×2(連装)
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)30mm
派生改良型 M11/39:生産型。生産台数が少なく現役期間も短いため派生型等は無い