フィアット・アンサルドL6軽戦車

Fiat Ansaldo L6 Light Tank
Carro Armato L6


イタリア陸軍 1940年

L6-40
L6/40軽戦車(側面のハッチは操縦士用搭乗口)

 CV3の後継としてフィアット/アンサ ルド社が開発した5トン軽戦車を発展させた車両。元は輸出用として開発していたものだが、イタリア陸 軍も審査の結果発注を行った。
 1940年に試作車が完成、車体や砲塔はリベット接合と旧態依然としたものであったが、リーフスプ リング全盛のイタリア戦車にあって、当車はトーションバーサスペンションを装備しており新旧混在した 構造となっている。試作段階では37mm戦車砲が搭載されていたが、生産型には射撃速度の速いブレダ社製 20mm対戦車機関砲が装備された(この砲は AB41装甲車にも装備されてお り、供給はAB41装甲車が優先されたため当車の生産は遅れ、部隊配備は41年末から開始されてい る)。車体右前部に操縦席があるため砲塔は左側に寄せて搭載されていた。
 しかし戦線へ投入されると火力不足・防御力不足が指摘され、最前線への投入がためらわれるようにな り、600両近い生産発注のうちL6軽戦車として完成したのは約半分の283両だった。残りの車台は L40対戦車自走砲に転用されている。
 イタリア降伏後に当車を接収したドイツ軍は主に警察部隊へ配備を行っているが、余剰となった一部の 車両はクロアチアなどに輸出されてもいる。大戦を生き残った少数の車両は再建されたイタリア軍にも使 用されており、1950年代初頭まで現役であったと伝えられる。

スペックデータ(L6/40軽戦車)
全長 3.84m全高 1.87m
全幅 1.86m重量 6.8トン
最高速度 42km/h行動距離200km
発動機フィアット/スパ 18D 液冷直列4気筒ガソリンエンジン 68馬力×1基
乗員数2名総生産数283両
武装ブレダ35 20mm対戦車機関砲×1、ブレダ38 8mm機銃×1
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)40mm
派生改良型 試作車:武装違いで何パターンか製造された。採用されたのは37mm砲搭載の試作3号車
L6/40:生産型。20mm機関砲と同軸8mm機銃を装備。伊軍では珍しいトーションバー採用車
L6 IF:20mm機関砲を火炎放射器に換装した火炎放射戦車。試作のみ
PzKpfw L6/40 733(i):ドイツ軍に鹵獲された後のドイツ軍名称