フィアット3000軽戦車

Light Tank L5(Fiat3000)
Carro Armato L5


イタリア陸軍 1923年

Fiat3000B
改良型であるフィアット3000B(1930年型)

 フランスのルノー社が第一次大戦末期に開発した ルノーFT軽戦車は世界各国の戦車開発に多大な影響を与え、各国はFT軽戦車を参考にした戦車の開発を行った。イタリアもその例外ではなくノックダウン製造用として(部品単位で)輸入したごく少数のFT戦車をベースにフィアット社が改良を加えたものが国産戦車として製作された。
 第一次大戦終結直前に開発が開始されたが試作車の完成は1920年6月となったため第一次大戦への実戦参加は間に合わなかった。外見こそFT軽戦車に似ているがイタリア独自の改良点としてエンジン配置(FTでは縦置き・後方中央配置だったものを横置き・後方下部配置に改めた)がある。初期の生産型は砲塔に機銃のみを搭載したものだったが、後に37mm砲搭載モデルも製作されている。ちなみに上記写真にも写っている超壕用橇(車体後部のもの)は1930年代中頃に大半の車両から撤去された。
 第二次大戦開戦時点では旧式化していたが、若干数が現役で残っていた。しかし対フランス戦では戦線へ投入されることは無く、1940年秋のギリシア侵攻に少数が投入された他はイタリアが降伏する直前のシチリア戦線(1943年)で守備隊に使用された程度だった。

スペックデータ(フィアット3000B(1930年型))
全長 4.29m全高 2.19m
全幅 1.67m重量 6.0トン
最高速度21km/h行動距離90km
発動機フィアット 水冷直列4気筒ガソリンエンジン 63馬力×1基
乗員数2名総生産数mod21 100以上+mod30 40以上
武装37/40 37mm戦車砲×1、SIA mod.1918 6.5mm機銃×1
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)16mm
派生改良型 Fiat3000 mod21:1921年型。最初の生産型。武装は6.5mm機銃×2
Fiat3000 mod30:1930年型。3000Bとも呼ばれる。エンジン出力強化、武装は37mm砲×1
L5/21:分類変更・改称後のFiat3000
L5/30:分類変更・改称後のFiat3000B