カルロ・ベローチェL3(CV3)豆戦車

Fiat Ansaldo L3 Tankette
Carro Veloce L3


イタリア陸軍 1933年

CV33/II
改良型であるCV3/33 II

 歩兵部隊と行動を共にするマシンガンキャリア(機銃運搬車)として英国の カーデンロイド豆戦車を参考にフィアッ ト/アンサルド社が開発したCV(Carro Veloce:快速車両の略)29の発展型として開発された車両。 CV29同様に機銃運搬車として使用された以外に偵察任務などの他、飛行場での航空機牽引や弾薬トレ ーラー・牽引式野砲の牽引トラクターとしても用いられた。
 車体は初期型では溶接構造だったが後にボルトとリベットにより平板を組み合わせたシンプルなもの となった。砲塔がないため非常に背の低いシルエットをしている。初期の車両では6.5mm口径の軽機関銃 1丁が装備されていたが、後に8mm口径の重機関銃や20mm対戦車砲、火炎放射器などを搭載したモデルも 生産されている。
 エチオピア侵攻やスペイン内乱に投入されているが、武装の貧弱さや装甲の薄さなどが目立っただけに 終わっている。しかし戦闘以外の任務での有用性から後継車開発は進まず、WW2開戦時点においても 配備台数だけをみればイタリア軍の主力と言える存在であった。
 WW2でイタリアが降伏した後のドイツ占領下では、鹵獲された当豆戦車は警察機構やトート機関に 使用されている。また少数がブラジルに輸出された。

スペックデータ(L3/33)
全長 3.17m全高 1.30m
全幅 1.42m重量 3.15トン
最高速度42km/h行動距離120km
発動機フィアット 水冷直列4気筒ガソリンエンジン 43馬力×1基
乗員数2名総生産数不明(2,000両以上?)
武装6.5mmまたは8mm機銃×1〜2など
最大装甲厚(上面)5mm〜(前面)15mm
派生改良型 CV3/33 I:初期生産型シリーズ。溶接構造の車体に6.5mm機銃×1搭載
CV3/33 II:初期生産型シリーズII。CV3/33と同様の車体だが8mm機銃×2搭載
CV3/35:CV3/33 IIの車体をリベット接合構造に改めたモデル
CV3/38:サスペンション改良。武装は13.2mm機銃×1または20mm対戦車砲×1
L3:分類変更・改称後のCV3シリーズの呼称。1930年代後半から使用されている
L3-35Lf:CV3/35に火炎放射器を搭載した火炎放射戦車
L3-35r:無線機を装備した指揮車両型。通常は武装しない
CV3/33 II Passerella:ウインチとアームを装備した工兵用架橋戦車。ごく少数
他のバリエーションとして回収戦車や対空戦車、無人(無線誘導)爆破車両などもある
PzKpfw CV35 731(i):ドイツ軍に鹵獲された後のドイツ軍名称