アウトブリンダAB41装甲車

Armored Car AB41
Autoblinda AB41


イタリア陸軍 1941年

AB41
(ドイツ軍鹵獲後に)ポーランド軍へ供与されたAB41装甲車

 イタリア軍が第二次大戦前に保有していた装輪装甲車は第一次大戦中(1915年)に開発されたランチア IZ装甲車のみであった。イタリア陸軍ではスペイン内戦にも投入されたIZ装甲車の戦訓を元に1930年 代末から近代的装甲車の開発に乗り出し、39年に試作車を完成させた。
 完成当時としては最新鋭とも言える4輪駆動・4輪操舵・4輪独立懸架を備えた車両は1940年に制式採 用となりAB40の名称が与えられた。このAB40には車体前後に操縦席が設けられており、前進後進が素 早く行えるという特徴があった。
 しかし8mm機銃しか備えていないAB40では火力不足であるとして、翌41年には大型砲塔に20mm機関砲を 装備したモデルが製作されAB41の名で制式化されている。AB41に搭載された砲塔は L6軽戦車のものとほぼ同型であった。
 AB40/41とも高速力と4輪駆動による高い不整地走行性能を生かして、北アフリカ戦線での強行偵察 任務に従事した。一説によると47mm戦車砲を搭載した改良型AB43の先行生産型も製造されていたらしいが、 この点については確認できていない。

スペックデータ(AB41)
全長 5.20m全高 2.48m
全幅 1.92m重量 7.5トン
最高速度78km/h行動距離400km
発動機スパ ABM1 液冷直列6気筒ガソリンエンジン 88馬力×1基
乗員数4名総生産数約600両(+20両が独軍の手で完成)
武装ブレダ35 20mm機関砲×1、ブレダ38 8mm機銃×1
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)18mm
派生改良型 AB40:機銃×2装備の装輪装甲車。生産数は少ない
AB41:大型砲塔に20mm機関砲を搭載した改良型
AB41/43:出力強化(108hp)したモデル。ドイツ軍により製造された
AB43:47mm戦車砲を搭載した火力強化型。試作のみ
PzPsWg AB41 201(i):ドイツ軍に鹵獲された後のドイツ軍名称