40Mトゥーラン中戦車

Medium Tank 40M
40M "Turan"


ハンガリー陸軍 1941年

Turan
40mm砲を搭載するトゥーラン中戦車

 第二次大戦の勃発に伴って、ハンガリー陸軍は兵力強化のためチェコスロバキアから戦車を 輸入することを計画した。しかしドイツに占領されたチェコスロバキアでは輸出用戦車を製造 する余裕がなかったため計画を断念、替わりにスコダ社が開発したT−21軽戦車(S−IIr) の製造ライセンスを獲得し国産化に乗り出すこととしたのである。(T−21軽戦車はLT−3 5軽戦車(35(t)戦車)をベ ースに試作された輸出専用戦車であったが大戦のため量産化されなかった)
 製造ライセンスを入手したハンガリーはその設計を改め、国産エンジンや大型砲塔を搭載した 中戦車を開発、トゥーランと名付け1941年に制式採用した。基本的には35(t)戦車と同 様のものであったが、圧搾空気作動式の変速装置など他国戦車に見られない機構を採用したこと や、後に75mm砲を搭載したトゥーランII重戦車に発展した所はハンガリーオリジナルであった。
 1944年頃まで生産が続けられたが、ドイツから供給される III号戦車IV号戦車に取って代わられたた め、第一線部隊から順次退いている。

スペックデータ(トゥーランII)
全長 5.55m全高 2.60m
全幅 2.44m重量19.2トン
最高速度45km/h行動距離150km
発動機マンフレッド・ヴァイス V8H 液冷V型8気筒ガソリンエンジン 260馬力×1基
乗員数5名総生産数400両以上
武装41M 75mm戦車砲×1、40AM 8mm機銃×2
最大装甲厚(上面)14mm〜(前面)50mm
派生改良型 Turan I:40mm砲搭載の初期型。最多生産モデルでもある
Turan II:短砲身75mm砲搭載の火力強化型。軍内区分は重戦車となった
Turan III:長砲身75mm砲搭載の最終型。制式化されたものの量産されず
43M Zrinyi:Turanの車台を利用した自走砲。別項参照