33B突撃歩兵砲

Assault Infantry Gun 33B
Sturminfanteriegeschütz 33B


ドイツ陸軍 1941年

StuIG 33B
第201戦車連隊所属の33B突撃歩兵砲

 15cm口径の33式歩兵砲(IG33)を搭載する自走砲として 号自走砲II号自走砲を開発製造して いたドイツ陸軍が新たに開発した自走歩兵砲。これまでの自走砲は 号戦車II号戦車がベースだったため機動性に劣り オープントップ式では乗員の防御に難があるとして、新型自走砲は密閉戦闘室を持った車両として開発がスタートした。
 ベースとなった車台はIII号戦車の もので、これはサイズの大きさや機動性能の高さ、防御装甲の厚さなどがベストだと判断されたからである。 アルケット社では1941年7月から開発を開始、試作車(先行量産車)としてIII号戦車E型の車台を利用した 車両(33B突撃歩兵砲:sIG 33Bと名付けられた)が翌年1月までに12両完成した。III号戦車の車台に密閉式の 固定戦闘室(鋼板3枚を溶接しただけの簡単なものであった)を載せ、歩兵砲を搭載しただけのシンプルなもので あった。
 1942年9月にスターリングラード戦に投入する自走砲として「2〜3発の砲撃で家屋を破壊し尽くせる重 火器を搭載したもの」が求められたとき、与えられた開発期間の短さ(完成まで約2週間)から既存のsIG 33Bを 改修して投入された。また同年中に追加車両としてさらに12両がIII号戦車から改修されている。
 東部戦線へ送られた当突撃歩兵砲は機甲師団の支援用としてスターリングラード戦に参加、42年から43年 にかけての戦闘で半数以上が失われ、残る車両も43年中にソビエト軍の進行を抑えるため最前線へ投入され全 滅している。

スペックデータ(33B突撃歩兵砲)
全長 5.40m全高 2.30m
全幅 2.90m重量21.0トン
最高速度20km/h行動距離110km
発動機マイバッハ HL120TRM 水冷V型12気筒ガソリンエンジン 300馬力×1基
乗員数5名総生産数24両
武装StuIG(IG33) 15cm歩兵砲×1、MG34 7.92mm機銃×1
最大装甲厚(上面)10mm〜(前面)80mm
派生改良型 StuIG 33B:III号戦車車台利用の突撃歩兵砲。全車ともIII号車台を利用しての改修