II号戦車

Light Tank II
Panzerkampfwagen II


ドイツ陸軍 1937年

Pzkpfw2
II号戦車B型

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
II号戦車
第50号(2014.05.13)
「II号戦車F型」1941年


 軽機銃のみを装備していた号戦車を補佐する車両として開発された軽戦車。徹甲弾や榴弾を発射可能な自動火器(20ミリ口径)を装備することで号 戦車の火力不足を補おうとしたものである。
 号戦車A型の生産が開始された1934年夏に開発が決定、後にドイツを代表する戦車メーカーとなるクルップ、ヘンシェル、MANの3社に試作命令が出され、最終的にMAN社の案が採用となった。試作車や先行量産型は号戦車とあまり変化なかったが、先行量産型の最終バージョンであるc型に至って、車台に各転輪独立のリーフスプリング(板バネ)式を採用し量産型II号戦車の基本形状が確定した。
 大戦緒戦の電撃戦ではドイツ機甲部隊の中心として活躍したが、やはり小型であることや武装が貧弱なことから第一線で戦う戦車としては能力不足であった。しかし大戦中期まで改良を繰り返しながら生産が続けられており、同戦車の車台を利用した自走砲や火炎放射戦車などのバリエーションも豊富である。
 大戦中期(1942年頃)以降は前線から外されて、占領地の治安維持任務などに従事したり、輸送部隊に配備されたりしている。

スペックデータ(II号戦車B型)
全長 4.81m全高 1.99m
全幅 2.22m重量 8.9トン
最高速度40km/h行動距離200km
発動機マイバッハHL62TR 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 140馬力×1基
乗員数3名総生産数2,000両程度
武装KwK30 2cm機関砲×1、MG34 7.92mm機銃×1
最大装甲厚(上面)10mm〜(前面)16mm
派生改良型 各タイプの【Ausf】はドイツ語「Ausführung」の略で、日本語では「型式・型」と訳します
Ausf a:試作型。細部の違いによりa/1〜a/3型と細かく分類される
Ausf b:増加試作型。a型に加えられた改良を全て盛り込んだモデル
Ausf c:最終的な増加試作型。独立式転輪を採用、機関部冷却機構も改良
Ausf A:最初の量産型。改良型変速機を採用
Ausf B:A型と外見上に細かい相違点があるだけの車体。C型も同様
Ausf D:偵察・追撃用の軽量型。トーションバー式サスペンションと大型転輪を採用した
Ausf E:D型と同様の車体だが、履帯の接続方式が異なる
Ausf F:装甲を強化したモデル。サスペンションはC型などと同様の旧型
Ausf G:トーションバー式複合配列転輪を持つ発展型。生産数は少数
Ausf J:G型同様のサスペンションとユニット式戦闘室を持つ発展型。生産数は少数
Ausf H:G型に装甲強化と変速装置改良を施した試作偵察戦車。ごく少数
Ausf M:H型と同様の車体だが、5cm戦車砲を搭載した。試作のみ
Ausf L:Luchsとも呼ばれる偵察戦車。H型・M型がベースとなっている。生産数は少数
BL PzKpfw II:b型の車台を利用した架橋戦車。ごく少数
Flamm:D型またはE型に火炎放射器を搭載した火炎放射戦車
Marder II:II号戦車の車台にPaK40/2対戦車砲を搭載した対戦車自走砲。別項参照
PiKpfw II:II号戦車の砲塔を撤去した工兵用戦車。旧式化した車両を改造
Pz Sf 1:Flammの車台にPaK36(r)対戦車砲を搭載した対戦車自走砲
Pz Sf 5cmPaK38:Marder IIと略同型の対戦車自走砲。余剰となったPaK38を利用した即席車両
Pz Sf 1c/5cmPaK38:ラインメタルボルジヒ社が試作した軽対戦車自走砲。試作のみ
Schwimmkörper:フロートを付けた水陸両用戦車。上陸後はフロートを投棄する
sIG33 PzKpfw II:15cm榴弾砲を搭載した自走砲。別項参照
VK1602:Leopardとも呼ばれる偵察戦車。L型の略同型だが計画のみに終わった
Wespe:II号戦車の車台にleFH18榴弾砲を搭載した自走砲。別項参照