号対戦車自走砲

4.7cm Self-Peopelled Gun I
4.7cm PaK(t)(Sf) auf PzKpfw I


ドイツ陸軍 1940年

PaK(t)(Sf) PzKpfw1
フランス侵攻時に撮影された号対戦車自走砲

 ドイツ軍は第二次大戦中に各種の戦車車台を利用した自走砲を開発してきたが、それらに先だって最初の 本格的対戦車自走砲として開発されたのが当号対戦車自走砲である。この車両の開発は対戦車 砲の自走化による機動力強化に加え、旧式化した戦車車台の再利用という点についても先鞭を付けた画期的 なものであった。
 1939年に旧式化していた号戦車の 活用を検討したことに端を発し、対戦車砲を搭載した移動砲台として転用することが決定したことで開発が 開始された。号戦車B型の車台をそのまま利用し、砲塔を外した部分にオープントップ式の戦闘 室を備え4.7cm対戦車砲を搭載するという改造要領に従って改造が行われた。搭載された対戦車砲はチェコスロ バキアのスコダ社が開発した4.7cm対戦車砲で、チェコ併合後は4.7cmPaK(t)の名でドイツ軍に使用されていた ものである。この砲は当時の対戦車砲として優秀な部類に入るもので(当時ドイツ製の主力対戦車砲は3.7cmPaK だった)、性能的にはIII号戦車後期型が装備 した5cm戦車砲と同程度のものであった。
 1940年から改造が開始され翌年までの1年間に約200両が完成、フランス戦を初陣として43年頃 まで第一線で使用されている。

スペックデータ(号対戦車自走砲)
全長 4.42m全高 2.06m
全幅 2.25m重量 6.4トン
最高速度40km/h行動距離140km
発動機マイバッハNL38TR 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 100馬力×1基
乗員数3名総生産数202両
武装4.7cm PaK(t)対戦車砲×1
最大装甲厚(上面)なし〜(前面)14.5mm
派生改良型 4.7cmPaK(t) auf PzKpfw I号戦車B型車体利用の対戦車自走砲。後期型は戦闘室が拡大