対戦車自走砲ホルニッセ/ナスホルン

8.8cm Self-Peopelled Gun "Hornet/Rhinoceros"
8.8cm PaK43 auf GW III/IV (Sf) "Hornisse/Nashorn"


ドイツ陸軍 1943年

Nashorn
冬季迷彩を施されたナスホルン

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
ナスホルン
第92号(2015.12.22)
「ナスホルン」1944年


 小口径や中口径の対戦車砲を搭載した各種自走砲を次々に実用化していたドイツ陸軍だったが、強力になる敵戦車の装甲を撃破しうる大口径対戦車砲を搭載した新型自走砲の開発にも乗り出すこととした。これはソビエト軍のT−34に対抗しうる戦車が実用化されるまでの繋ぎといった意味もあったため既存車両を利用し早期完成が目指された。
 そこで北アフリカ戦線や東部戦線において対空砲から対戦車砲に転用され、凄まじい戦果を挙げていた8.8センチ砲をIV号戦車の車台に搭載することとして開発がスタート、アルケット社が車体を、クルップ社が砲を担当した。搭載砲は8.8センチ対戦車砲の完成型であるPak43が予定されていたが、実用化が遅れる見込みだったため対空砲Flak41の改造型PaK41をベースにしたPaK43/1が搭載された。また車体も自走榴弾砲フンメルでも使用されたIII/IV号複合型のものが最終的に使用されている(車体後部が延長されたためフンメルと同型では無かった)。
 車体の前部から最後端までを覆う大きなオープントップ式戦闘室に長砲身大口径対戦車砲を搭載した姿はドイツ軍最強の対戦車自走砲として恥ずかしくないもので、敵戦車をアウトレンジから撃破できる能力は前線兵士に歓迎された。愛称を「ホルニッセ(スズメバチの意)」と名付けられた車両は東部戦線の重戦車駆逐大隊へ配属され、大戦末期には西部戦線でも使用された。
 ちなみに1944年1月27日にヒトラーが自走砲の命名方法についての命令を出したため「ナスホルン(犀の意)」と改称されている。

スペックデータ(対戦車自走砲ナスホルン:後期生産型)
全長 8.44m全高 2.65m
全幅 2.86m重量24.0トン
最高速度42km/h行動距離215km
発動機マイバッハHL120TRM 水冷V型12気筒ガソリンエンジン 300馬力×1基
乗員数4名総生産数494両
武装PaK43/1 8.8cm対戦車砲×1、MG34 7.92mm機銃×1
最大装甲厚(上面)なし〜(前面)30mm
派生改良型 Hornisse:III/IV号車台に8.8cm砲を搭載した対戦車自走砲
Nashorn:1944年に改称された後の名称