自走攻城臼砲カール

60/54cm Self-Peopelled Siege Mortar "Karl"
Karl Gerät / Gerät 040/041


ドイツ陸軍 1940年

Karl
東部戦線で砲撃を行うカール型兵器器材

 フランスへの侵攻を計画していたドイツ軍では、マジノ戦攻略のために重攻城臼砲の開発を行って いた。ラインメタルボルジヒ社が開発を担当していたこの臼砲の自走化については1936年から研 究が開始され翌37年6月に正式発注された。カール砲兵大将が開発に係わっていたことから「カー ル型兵器器材」と通称される。
 60cmという超大口径砲ではあるが砲身長は8.44口径(約5m)と短かいため樽のようなズングリとし た印象を与える砲は約2トンもの砲弾を7,000m飛ばすことができ、この砲弾は2.5mもの厚さのコンク リートを打ち抜くことができた。後に射程を延ばすため換装用の長砲身型54cm砲も製造され、こちらは 約1.5トンの砲弾を10,500m飛ばすことが可能だった。
 車体や上部構造物は敵弾に狙われる最前線へ投入されることは無いため軟鉄製とされたが、巨大な 重量を支えるため転輪は片側11個も装備されている。また車体後部には装弾用トロッコが装備され ている。搭載されたエンジンは580馬力の強力な物であったが、それでも最大速度は10km/hと遅く、戦 線への移動は鉄道に頼るしかなく、自走は砲撃位置に着くときだけしか行われなかった。
 1940年から41年にかけて6両(それぞれ「アダム」「イヴ」「トール」「オーディン」「ロ キ」「ジウ」と名付けられた)が生産され東部戦線へ投入、41年のレンベルグ戦や42年のセバス トポリ攻撃、44年のワルシャワ戦などに使用された。

スペックデータ(カール型兵器器材)
全長11.37m全高 4.78m
全幅 3.16m重量124.0トン
最高速度10km/h行動距離不明
発動機ダイムラーベンツ MB503 水冷V型12気筒ディーゼルエンジン 580馬力×1基
乗員数不明総生産数6両
武装60cm臼砲×1または54cm臼砲×1(交換可能)
最大装甲厚特に施されていない
派生改良型 Gerät 040:60cm臼砲を搭載した自走攻城臼砲
Gerät 041:Gerät 040の換装用長砲身臼砲。口径は54cm
Mun fur KarlgerätIV号戦車の車台を利用した専用弾薬運搬車。4発の砲弾を運搬できた