IV号突撃戦車ブルムベア

Assault Infantry Gun Tank IV
Sturmpanzer IV "Brummbär"


ドイツ陸軍 1943年

Brummbar
連合軍に捕獲されたブルムベア(後期生産型)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
ブルムベア
第40号(2013.12.17)
「ブルムベア」1945年


 1942年9月の総統会議(旧日本の御前会議に相当するもの)にて開発要求が出された車両。強固な陣地を備えたスターリングラード戦へ投入するためにIII号戦車またはIV号戦車の車台に15センチ歩兵砲を搭載した車両が要求されており、この命令を受けてアルケット社ではIII号戦車の車台を利用した突撃歩兵砲33Bを開発した。
 翌10月にアルケット社ではIV号戦車の車台を利用した突撃戦車の設計案(戦闘室部分をアルケット社が設計、戦闘室にあわせて車台をクルップ社にて改修)を提出、この設計案がヒトラーの目にとまり「可能な限り早急に40〜60両を生産すべし」との命令が出された。
 しかし本格的な開発に着手してみると重量過多のためサスペンションなどに改良の必要があると判断された。だがヒトラーは翌年春に予定されていた大攻勢(チタデレ作戦)に当車両を投入するつもりだったため逆に40両の完成厳命と20両の追加発注が行われ、足周りの改良はされずに終わっている。
 43年4月からの1ヶ月間に第一期生産分(初期型)60両が完成、これらの車両で編成された第216突撃戦車大隊はさっそく夏季攻勢に投入された。これ以降の生産については同年12月までストップしており、その間に設計をリファインされた第二期生産型(中期型)は43年12月から翌44年4月まで生産され、戦闘室形状を改良した後期型が引き続き終戦まで生産されている。
 東部戦線や西部戦線など幅広い戦場に展開し、強力な砲火力により砲撃任務を行っているが、敵対戦車砲や歩兵の攻撃に弱く、砲弾の搭載量が少ないなどの欠点もあった。

スペックデータ(IV号突撃戦車ブルムベア:後期型)
全長 5.93m全高 2.52m
全幅 2.88m重量28.2トン
最高速度40km/h行動距離210km
発動機マイバッハHL120TRM112 水冷V型12気筒ガソリンエンジン 272馬力×1基
乗員数5名総生産数306両
武装StuH43 15cm歩兵砲×1、MG34 7.92mm機銃×2
最大装甲厚(上面)10mm〜(前面)100mm
派生改良型 Brummbär(初期型):第一期生産型。IV号戦車G型(一部はE、F型)車台を利用
 〃  (中期型):第二期生産型。操縦士展覗孔を廃止して潜望鏡式とした
 〃  (後期型):最終生産型。戦闘室左上前面に球形機銃座を設置。IV号戦車J型の車台が大半