38(t)戦車

Light Tank 38(t)
Panzerkampfwagen 38(t)


ドイツ陸軍 1939年

Pzkpfw 38(t)
38(t)戦車E型

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
38(t)
第76号(2015.05.12)
「38(t)戦車」1941年


 1937年からCKD社によりチェコスロバキアの新型戦車として開発されていたLT−38軽戦車だったが、1939年のボヘミアおよびモラビア地方併合に伴いチェコスロバキア軍に一両も納入されずにドイツへと接収されてしまった。
 ドイツ軍による占領が行われた時点で製造ラインに乗っていた150両は38(t)戦車A型としてドイツ軍の手により完成させられており、そのままドイツ軍の体系へ組み込まれている。
 当時の軽戦車としては最良の部類に入る当戦車は、ドイツ占領後もCKD(ドイツ接収後はBMM:Böhmisch-Mährische Maschinenfabrikと改名した)社の工場で改良型の生産が続けられており、大戦初期の電撃戦や北アフリカ戦線に投入されている。
 対ソビエト戦では軽装甲や砲撃力不足で苦戦しているが、大戦末期(1944年)まで第一線で使用されており、また車台を利用した自走砲や駆逐戦車などのバリエーションも豊富である。

スペックデータ(38(t)E型)
全長 4.61m全高 2.40m
全幅 2.14m重量 9.85トン
最高速度42km/h行動距離250km
発動機プラガ EPA 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 125馬力×1基
乗員数4名総生産数1,411両
武装KwK38(t) 3.7cm戦車砲×1、MG37(t) 7.92mm機銃×2
最大装甲厚(上面)8mm〜(前面)25mm
派生改良型 各タイプの【Ausf】はドイツ語「Ausführung」の略で、日本語では「型式・型」と訳します
Ausf A:チェコ軍が発注、ドイツ軍により完成させられた車両。車体左側面のフレームアンテナが特徴
Ausf B:A型のフレームアンテナを廃止、ドイツ軍の仕様にあわせた改良を施したモデル
Ausf C:車体自体にB型と差異は無いが、細かい改良が施されたモデル
Ausf D:C型とほぼ差異は無いが、砲塔回転リング部の破片防御を施したモデル
Ausf E:装甲強化を施したモデル。内容に変更はないがロット違いでF型と呼称されるモデルもある
Ausf G:より装甲を強化した最終型。一部に溶接構造を採用
Ausf H:G型の車台を流用して製作された対戦車自走砲。Marder IIIと準同型
Ausf K:Grilleに利用された新型車台。エンジンを車体中央に移した
Ausf M:Marder IIIに利用された新型車台。エンジンレイアウトはK型同様となった
Ausf S:スウェーデン向け輸出モデル。禁輸となったためドイツ軍が接収した
Aufkl Pz 38(t):II号戦車L型の代替となる偵察戦車。2cm砲又は7.5cm砲搭載モデルがある
Grille:38(t)の車台にsIG33歩兵砲を搭載した自走歩兵砲。別項参照
Hetzer:車台を利用した駆逐戦車。火炎放射戦車などのバリエーションあり。別項参照
Marder III:38(t)の車台に鹵獲したPak36(r)対戦車砲を搭載した対戦車自走砲。別項参照
Mun Pz 38(t) Ausf K:K型の砲を撤去した弾薬運搬車。GrilleやK型と行動を共にした
Mun Pz 38(t):旧式化した38(t)戦車の砲塔を撤去した弾薬運搬車
neuer Art:基本構造を流用した偵察戦車。出力強化が施された。試作のみ