ソミュアS35中戦車

Medium Tank SOMUA S35
Char 1935 S


フランス陸軍 1935年

S35
ソミュアS35中戦車

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
S35
第53号(2014.06.24)
「ソミュアS35」1940年
S35
第97号(2016.03.01)
「ソミュアS35」1943年


 第二次大戦前のフランス軍には「主力となりえる戦車は歩兵科の範疇」という縄張り意識の発露とも言える制約条項があって、騎兵科の部隊がどれだけ望んでも小型・軽装甲の偵察用戦車しか開発配備されなかった。しかし1934年になって制約が撤廃されたため、騎兵科の用兵側はただちに主力となりえる中戦車の開発に着手した。
 ソミュア社ではルノー社のD1D2歩兵戦車を基に新型戦車の開発を開始、砲塔はB1bis重戦車の物と同型を搭載する試作車は1935年夏に完成、試験の結果が良好だったため即座に『AMCソミュアAC3型』として採用となった(後に制式名称はソミュア戦車1935Sに変更された)。
 車体形状こそD1/D2歩兵戦車に似ているが、足周りはコイルスプリングとリーフスプリング併用に改められており、装甲も鋳造構造のものをボルト接合する型式となっていた。また機動性を向上させるため強力なV8型エンジンを搭載しており、D1/D2歩兵戦車やB1重戦車の倍近い速度で走行することができた。
 第二次大戦開戦までに430両が騎兵科の装甲部隊である竜騎兵連隊などに配備されており、当時のフランス軍で最良の戦車として呼び名も高かったが、強力なドイツ軍の空陸一体となった攻撃の前には無力であった。
 ドイツ軍に鹵獲された当戦車は無線機搭載などの改造を受け、主に訓練部隊に使用されたが一部の車両はフィンランド戦線において実戦に投入されている。

スペックデータ(S35中戦車)
全長 5.46m全高 2.62m
全幅 2.11m重量20.0トン
最高速度40km/h行動距離260km
発動機ソミュア 水冷V型8気筒ガソリンエンジン 190馬力×1基
乗員数3名総生産数430両
武装SA35 47mm戦車砲×1、M31 7.5mm機銃×1
最大装甲厚(上面)20mm〜(前面)56mm
派生改良型 S35:騎兵用中戦車。WW2開戦時のフランス最良戦車と言える
PzKpfw 35-S(f):ドイツ軍に鹵獲された後の名称