ルノーFT軽戦車

Light Tank Renault FT17/18

フランス陸軍 1917年

FT17
ルノーFT17軽戦車(37mm砲搭載型)

 第一次大戦における新兵器として各国が投入を図った戦車であるが、そのうち最も成功作と言える のがこのルノーFTシリーズである。第一次大戦末期に完成した当戦車は、車体前部に操縦席、中央 上部に全周旋回式砲塔、後部にエンジンといったスタイルを確立し、以降の戦車開発のベースになっ た歴史的な戦車である。第一次大戦終結後もフランスは当戦車を自国用・輸出用と分け隔て無く量産 し、フランス陸軍を始め世界各国陸軍に使用された。
 大戦後も量産された当戦車はフランス陸軍の中核をなす主力戦車として配備が続けられ、1930 年代に搭載機銃を最新型の物に換装した他は目立った改良も加えられなかった。第二次大戦が勃発し た時点においてフランス軍は多量のFT軽戦車を保有しており、対ドイツ戦に投入したのだが、やは り旧式化していたことは否めず、ドイツ軍の侵攻をくい止めることはできなかった。
 ドイツがフランスを占領した際に生き残っていたFTシリーズはドイツ軍に接収され、大半はフラ ンス国内の治安・防衛用として使用されたが、一部は砲塔のみを海岸部の固定砲台として利用された り、貨車に搭載して武装列車として使用されたりもしている。

スペックデータ(ルノーFT17:1940年時点)
全長 4.04m(尾橇除く)全高 2.13m
全幅 1.73m重量 6.5トン
最高速度 7.8km/h行動距離 60km
発動機ルノー 水冷直列4気筒ガソリンエンジン 35馬力×1基
乗員数2名総生産数5,000両以上(輸出型含む)
武装M31 7.5mm機銃×1 または SA18 37mm戦車砲×1
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)22mm
派生改良型 FT17:リベット接合の角形砲塔を持つモデル。機銃搭載型と砲搭載型がある
FT18:円柱形の鋳造砲塔を持つモデル。機銃搭載型と砲搭載型がある
BS:大型砲塔に短砲身75mm砲を搭載した近接支援型。WW1後に完成、WW2でも使用
TSF:砲塔の代わりに固定式戦闘室を搭載した指揮戦車。WW1後に完成
その他派生型:前部に鋤を装備した地雷処理車や投光器を装備した投光器戦車などがある