ルノーB1/B1bis重戦車

Heavy Tank Renault B1/B1bis
Char B1/B1bis


フランス陸軍 1935年

B1bis
WW2開戦当時の仏陸軍主力戦車だったB1bis重戦車

 1929年から30年にかけて、フランス陸軍のエスティエンヌ将軍の要請に応える形で開発が 進められた新型中戦車シャールB型(シャールはフランス語で戦車を意味する)の発展型とも言え る重戦車。シャールB型はルノー社とFCM社が試作車を製作しているが、生産型となるB1では 両方の良いところをうまく組み合わせている。
 量産型は、この時代の大型戦車らしく大口径砲を車体部に搭載し砲塔には小口径砲を装備したも ので、小型の鋳造砲塔には半自動式の47mm砲が、車体には短砲身の75mm砲が搭載されている。75mm 砲は車体に据え付けられているため射角は限られていたが、車体にFCM社が改良したサスペンシ ョンと操向装置が組み込まれていたおかげで、車体自体の旋回性能が高かったので75mm砲も容易に 照準をあわせることができた。また、床下の脱出ハッチや自動漏れ止め燃料タンク、機械室と戦闘 室を仕切る耐火隔壁など斬新な設計も盛り込まれていた。
 1937年代に装甲強化や出力強化を施した改良型であるB1bis(bisは二番目を表す略 称。日本語に訳すとしたら改型か?)に生産が切り替わっており、フランス陸軍機甲部隊の主力戦 車として就役した。第二次大戦開戦時には戦車砲や対戦車砲も歯が立たない強力な戦車として期待 されたが、機動性に乏しかったため空陸一体の攻撃を繰り出すドイツ軍に各個撃破されてしまった。
 フランス占領時に生き残っていた車両はドイツ軍に鹵獲され、フランス駐留部隊に配備されてい るが、ごく一部の車両が東部戦線に投入されソビエト軍と砲火を交わしている。

スペックデータ(B1bis重戦車)
全長 6.52m全高 2.88m
全幅 2.52m重量32.0トン
最高速度28km/h行動距離150km
発動機ルノー 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 300馬力×1基
乗員数4名総生産数約400両
武装SA35 75mm榴弾砲×1、SA35 47mm戦車砲×1、M31 7.5mm機銃×1
最大装甲厚(上面)20mm〜(前面)60mm
派生改良型 Char B:新型中戦車の試作車。数社による競争試作だった
Char B1:B型中戦車の生産型。75mm砲を搭載した重戦車となったが生産数は少数
Char B1bis:主力生産型。新型砲塔搭載、装甲強化や出力強化が施された
PzKpfw B-2(f):ドイツ軍に鹵獲後の名称。生産途中の車両も鹵獲後完成させられた
Flammwagen auf PzKpfw B-2(f):75mm砲を降ろし、砲塔に火炎放射器を搭載した改造型
10.5cm leFH18(Sf) auf Gw B-2(f):10.5cm榴弾砲を搭載した自走砲への改造型。ごく少数