FCM 2C重戦車

Heavy Tank FCM 2C
Char 2C


フランス陸軍 1918年

Char 2C
世界初の実用多砲塔戦車である2C重戦車

 第一次大戦の最中にFCM社が開発した重突破戦車。1919年に予定されていた大攻勢に投入される 予定となっていたため、それまでに300両もの生産が計画されていたが生産は遅れ、1918年末に終 戦となるまでに10両が完成したに過ぎず、残りはキャンセルされてしまった。
 完成していた車両は24個もの小型転輪を持った全長10メートルを超える重量級の車体をガソリンエ ンジンで発電し電気モーターにより駆動させるものだった(電気モーター式としたのは、この超重量級戦 車に耐えられるトランスミッションが開発できなかったからである)。また世界初の実用多砲塔戦車とし て砲を装備した主砲塔以外に機銃装備の銃塔が後部に据えられている。
 生産時点で搭載していたガソリンエンジンの性能が悪く実戦には不向きとされたが、1921年に第一 次大戦の戦後賠償としてドイツから確保したメルセデス製エンジンに換装したことで、ようやく実戦に投 入できるだけの機動性を確保することができた(それでもまだ性能不足だったため、後に同じドイツ製の マイバッハエンジンに再換装されている)。
 第二次大戦開戦時には改良型へ改装済みの当戦車6両が現役として残存していたが、鉄道輸送の最中に ドイツ軍の爆撃を受け全滅、結局両大戦を通じて実戦に参加する機会は無かった。

スペックデータ(2C重戦車)
全長10.26m全高 4.01m
全幅 2.94m重量68.0トン
最高速度12km/h行動距離160km
発動機メルセデス 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 180馬力×2基
(後にマイバッハ ガソリンエンジン 250馬力×2基に変更)
乗員数12名総生産数10両
武装75mmカノン砲×1、8mm機銃×4
最大装甲厚(最大厚部)45mm
派生改良型 Char 2C:世界初の実用多砲塔戦車。WW1終結のため生産数はごく少数
Char 2Cbis:エンジンを国産250hpのものに、主砲を155mm砲に換装した改良型