MBB HFB320ハンザ

HFB320 HANSA , Messerschmitt-Bolkow-Blohm

HFB320
旧西ドイツ空軍所属のHFB320ECMハンザ

 旧西ドイツの大手航空機メーカーであるメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)社が 生産した双発ビジネスジェット機。ただし設計開発はMBB社に吸収合併される前のハンブルグ航空 機製造会社が行った。
 競争相手が多いビジネスジェット機の市場で他に差を付けるために、当機は非常に特徴的な設計を 施されており、その最たるものが前進角のついた主翼であろう。通常の片持ち翼の機体の場合、主翼 と機体を繋ぐ主桁が機体内部を貫通するため主翼取り付け部にあたる部分のスペースが犠牲にされる ことがあるが、このように前進角を付けることにより客室後方の胴体に主桁を貫通させることで客室 内スペースの犠牲を無くしたのである。
 1966年2月に生産型1号機がロールアウトしたが、初期の生産機(15号機)まではGE社製 CJ610−5エンジン(推力1,340kg)を搭載していたため若干の出力不足が指摘された。そこで 後期生産型では出力を強化したCJ610−9が搭載されている。
 MBB社では民間市場以外に軍用として負傷者後送、連絡・輸送、航法訓練、無線・レーダー偵察 など幅広い任務に対する機体の提案をおこなったが、軍用として導入したのは旧西ドイツ空軍だけで、 調達機数も15機と控えめなものであった。ちなみに旧西ドイツ空軍では当機を要人輸送や電子対策 訓練任務に使用している。

機体詳細データ(HFB320)
寸法(L×W×H/翼面積)16.61×14.49×4.94m / 30.1m2
機体重量(自重/全備)5,430kg / 9,200kg
飛行速度(最大/巡航)825km/h(7,600m)(最大巡航速度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)12,200m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,400km
エンジンジェネラルエレクトリック社製 CJ610−9ターボジェット×2基
推力 1,410kg×2
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員2名+乗客 / 1964年4月21日
備考(各タイプ詳細) HFB320:当機の社内呼称。旧西ドイツ軍の輸送機型も同名称
HFB320ECM:旧西ドイツ軍の電子対策戦/訓練機の呼称
LAST UPDATE 2001,05,29