ブレゲー アリゼ

ALIZE ,Breguet

Alize
フランス海軍のアリゼ(外翼下3カ所の武装搭載点が見えている)

 ジェットエンジン黎明期には、複合動力(ジェット推進のエンジンとレシプロやターボプロップを動力とする プロペラ推進の両方を持つ機体。高速発揮が必要な場合はジェット推進を使用し、経済巡航の場合にはプロペラ 推進のみを使用する)の機体が多く計画された。フランスでもブレゲー社が海軍向けに開発したブルテュール攻 撃機に複合動力を搭載したが、この原型機は失敗に終わりフランス海軍は攻撃機に複合動力を採用することを諦 めた。
 そこでブレゲー社ではブルテュールの機体設計を流用し、機首のターボプロップエンジンを出力の高いものに 変更、後部ジェットエンジンは撤去して替わりに引き込み式のレドームを装備した機体を開発した。これが当機 アリゼ(貿易風の意)である。
 艦上対潜哨戒・攻撃機として設計された当機は主翼が折り畳めるようになっており、航空母艦で運用するため の装備も施されていた。ブルテュールでは単座だった操縦席は3座(操縦士+レーダー操作員2名)に拡大され、 腹部爆弾倉と主翼下に魚雷や爆弾などの各種兵装を搭載できた。
 フランス海軍向けに75機が生産され航空母艦「フォッシュ」及び「クレマンソー」に配備が行われ、一部の 機体は21世紀になっても現役として使用されている。またインド海軍も12機の調達を行っており、フランス 海軍を退役した少数機もインド海軍向けの12機とともに余生を送っている。

機体詳細データ(ブレゲー・アリゼ)
寸法(L×W×H/翼面積)13.86×15.60×5.00m / 36.00m2
機体重量(自重/全備)5,700kg / 8,200kg
飛行速度(最大/巡航)518km/h / 300km/h前後(哨戒飛行時)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)8,000m / 不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,500km(哨戒飛行航続時間7時間40分)
エンジンロールスロイス社製 ダートR.Da7Mk21ターボプロップ×1基
出力 1,975shp
武装胴体爆弾倉に航空魚雷×1もしくは160kg爆雷×3、主翼下に爆雷×2(内翼側)
および12.7cmロケット弾×6もしくはノールAS12空対地ミサイル×2(外翼側)、
車輪格納ナセルにソノブイを搭載可能
乗員数/機体初飛行3名 / 1956年10月6日(アリゼ原型1号機)
備考(各タイプ詳細) Breguet 1050 Alize:哨戒/攻撃機。仏海軍75機+インド海軍12機
LAST UPDATE 2006,10,12