アエロスパシアル SA330ピューマ/AS332シュペルピューマ

SA330 PUMA / AS332 SUPER PUMA ,Aerospatiale(ex Eurocopter)

Super-Puma
英国空軍第33飛行隊のピューマHC.1

 フランス陸軍が示した新型戦術ヘリコプターの公式要求条件を受けてシュド・アビアシオン社(1970年にアエロス パシアル社に変更)が設計した機体。社名の頭文字と開発順の番号を付ける慣例にしたがってSA330と名付けられた この機体は、それまで米国製大型ヘリのノウハウに依存していた同社として初めての純正中型ヘリということで大きな意 義がある。
 シュド・アビアシオン社は当機にクロスカントリー(野外横断)型降着装置を採用し、自力での野外自走を可能にした がこの機構はフランス空軍の興味を引くことはなく、逆にレーダー非搭載やエンジン出力不足を理由に運用評価査定をク リアする事が出来なかった。だが捨てる神あれば拾う神ありで、同機にイギリス空軍が興味を示し英国で開発中だった ウェストランド・リンクスへのフランス側の 参加・購入を見返りに当機と ガゼルの組立ライセンスを入手した。(後 にエンジン出力を強化した改良型をフランス軍も採用している)
 英仏両国の他にもブラジル・アルゼンチンをはじめとした南米各国、ザイール・ケニアなどのアフリカ諸国、シンガポ ールやインドネシアなどのアジア各国、ポルトガル・スペインなどヨーロッパ各国などで幅広く使用されており、中型ヘ リとしてかなりの成功作となっている。
 1974年に開発の始まった改良型機も1980年に飛行証明を取得し、AS332(この時点では社名がアエロスパ シアルに変わっていたため機体記号もSAからASに変わっている)シュペル・ピューマと名付けられた機体として現在 も各国の第一線で活躍中である。

機体詳細データ(AS332B1)
寸法(L×W×H/ロータ径)14.76×3.0×4.92m / 15.6m
(全長は胴体のみ、全幅は左右降着装置の間隔)
機体重量(自重/全備)4,200kg / 9,000〜9,350kg
飛行速度(最大/巡航)278km/h / 262km/h
上昇率(海面上)427m/min
上昇限度(実用/限界)4,600m / 地面効果付きホバリング限界2,700m
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離618km(内部燃料のみ)
エンジンチュルボメカ社製 マキラIA1ターボシャフト×2基
出力 1,880hp×2  機体内燃料搭載量 1,200kg
武装キャビン内に7.62mm機銃×1、導体両横にロケット弾ポッド×2、エグゾセ対艦ミサイル×2、AS15TT対艦ミサイル×6など搭載可能
乗員数/機体初飛行乗員3名+兵員21名 / 1965年4月15日(SA330原型)
備考(各タイプ詳細) SA330:設計研究機、原型機、生産前機
SA330B:チュルモIIIC4エンジンを搭載したフランス軍用型
SA330C:軍用輸出モデル。各国へ輸出
SA330E:英国空軍向けモデル。ウェストランド社が製作。英国名PUMA HC.1
SA330F:民間向け輸出モデル
SA330G:F型のエンジン出力を強化した民間用近代化型
SA330H:近代化改修された軍用モデル。フランス軍名はSA330Ba
SA330J:複合素材ロータを採用した民間用近代化型
SA330L:複合素材ロータを採用した軍用近代化型
SA330Z:埋め込み式尾部ロータを採用した評価用試験機
AS331:マキラエンジンを採用したシュペルピューマ原型機
AS332B:マキラIAエンジンを搭載した軍用型
AS332B1:AS332Bのキャビン床を補強した型
AS332C:胴体を短くした民間型。19座席
AS332F:艦上作戦用装備や尾部胴体の折り畳み機構を搭載した海軍型
AS332L:胴体を延長して燃料搭載量を増やした民間型
AS332M:B型の胴体を延長した軍用型
LAST UPDATE 2000,12,29