アエロスパシアル AS321シュペル・フルロン

AS321 SUPER FRELON ,Aerospatiale

SA321
フランス海軍のSA321Gb

 フランスの古いメーカーであるシュド・エスト社が1950年代末に開発したSE320Oフルロン (モンクマバチの意)が原型となるヘリコプター。当機が初飛行を行った時点にはシュド・エスト社か らシュド・アビアシオン社へ担当企業は代わっており、初飛行を成功させたシュド・アビアシオン社は SA321Oと名付けた改良機の設計をおこなった。(当機の製造は後にアエロスパシアル社へ引き継 がれたが機体番号の記号はシュド・アビアシオンの略であるSAのままとなった)。
 民間セールスには失敗したSA321であるが、1963年にフランス海軍が17機を導入し軍用ヘ リとしての市場を確保することにはほぼ成功した(ここで「ほぼ」と書いたのはフランス空軍と陸軍に は相手にされなかったためである)。
 最初は輸送任務やMk46魚雷を搭載しての対潜哨戒任務などに従事していたが1970年代後半に なってエグゾセ対艦ミサイルの搭載能力が付加されるようになると対艦攻撃任務にも使用できるように なった。しかし現在は老朽化のためフランス海軍の第一線からは退きつつある。
 当機は中国や中東・アフリカなどにある程度の数のセールスも納めており、中国ではライセンス生産 も行われた。

機体詳細データ(SA321Gb)
寸法(L×W×H/ロータ径)23.03×4.3×6.76m / 18.9m
(全長はロータ含む。胴体幅は降着装置の間隔。ロータを除く胴体長19.4m)
機体重量(自重/全備)6,863kg / 13,000kg
飛行速度(最大/巡航)248km/h(最高巡航速度)
上昇率(海面上)300m/min
上昇限度(実用)3,100m
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離1,020km(有償荷重3,500kg)
エンジンチュルボメカ社製チュルモIIIC7ターボシャフト×3基
出力1,610hp×3 機体内燃料搭載量3,211kg
武装Mk46対潜魚雷×4またはエグゾセ対艦ミサイル×2
乗員数/機体初飛行乗員2名(輸送型は+乗客30名) / 1959年6月10日(ES3200フルロン)
備考(主要タイプ詳細) SE320O:シュド・エスト社が開発した原型機(2機製作)
SA321O:6枚羽根ローターの原型および生産前機。シュペル・フルロン(6機製作)
SA321A:フロートのない陸上基本型。計画のみ
SA321B:フランス空軍に提案した陸上型。発注されず
SA321D:フロートと対潜機器をつけた最初の水上型。計画のみ
SA321F:34〜37座席を持つ民間輸送型(1機製作)
SA321G:フロート付きの海軍向け対潜型。展示機(1機製作)
SA321Ga:フランス海軍向けの輸送機型。別名SA321S(5機製作)
SA321Gb:フランス海軍向けの対潜型(19機製作)
SA321GM:リビア向けの対潜型(6機製作)
SA321GV:イラク向けの対潜型(16機製作)
SA321J:民間向けの万能型(1機製作)
SA321Ja:輸出用の軍用型。フロート付き。中国とザイールに輸出(17機製作)
SA321K:イスラエル向けの軍用輸送型(14機製作)
SA321L:南アフリカ向けの軍用輸送型(16機製作)
SA321M:リビア向けの軍用輸送型(8機製作)
直昇8:中国でライセンス生産された機体。SA321Jaに範を取る
LAST UPDATE 2000,11,23