ボーイング/シコルスキー RAH−66コマンチ

RAH-66 COMMANCHE , Boeing/Sikorsky

RAH-66
評価試験中のRAH−66原型機

 米陸軍が使用していたAH−1OH−58OH−6の後継機として計画され たLHX(次期多用途軽ヘリコプター)。それぞれの機体が持っていた攻撃・武装偵察/観測・空対空戦闘な どの任務を統合して実行できるようになっている。
 ボーイング/シコルスキー社案とベル/マクダネル・ダグラス社案の競争試作の結果、1991年にボーイ ング/シコルスキー案が採用され試作機製造契約が締結されたが、冷戦終結による軍事費削減により一時計画 中断の手前まで追い込まれ試作機完成は予定より2年ほど遅れた。
 BC兵器防御のため与圧されたコクピット内にタンデム形式で配置された操縦席だが、これまでの攻撃ヘリ と異なり操縦士が前席、射手が後席という配置となっている。コクピット周りは統合化されたグラスコクピッ トとなっており、FLIR照準装置やGPS航法装置、3Dムービングマップなどが搭載されている。また操 縦士ヘルメットに搭載されたIHADSS(Integrated Helmet and Display Sighting System:ヘルメット照 準器)は AH−64アパッチに搭載された ものを改良した第2世代のもので、これにより当機はAH−64と同等以上の夜間戦闘能力を持つことになって いる。
 ステルス性向上のためレーダー反射を抑えるよう傾斜面で構成されるスタイルをしており、騒音低減のため の5枚羽根ローターやファンテールローターなどと併せて被発見率を極力抑えてある。また武装や降着装置も 胴体内へ収納することによりレーダー反射率をさらに低下させてある。
 現在試作機による評価試験が進行中だが、今後米軍の次世代中核戦闘ヘリとして1,300機ほどの調達が 見込まれている。
※2003年初頭の米陸軍の装備調達計画見直しにより、なんとコマンチの調達計画はキャンセルとなってしまっ た。ここまで完成していた機体をキャンセルする米軍も凄いが開発メーカーの屋台骨は大丈夫なのだろうか心配し てしまう(違約金は米政府からしっかり払って貰うらしい)。

機体詳細データ(RAH−66)
寸法(L×W×H/ロータ径)14.28×不明×3.37m / 11.90m (胴体全幅はデータ無し)
機体重量(自重/全備)3,522kg / 7,896kg
飛行速度(最大)324km/h
上昇率(海面上)432m/min
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離2,334km(空輸時)
エンジンLHTEC社製 T800−LHTターボシャフト×2基
出力 1,344hp×2
武装20mm3銃身機関砲×1(弾数320)、胴体横の兵装ベイ内にヘルファイア対戦車ミサイル×6またはスティンガーAAM×12、機外にヘルファイア×4またはスティンガー×6
乗員数/機体初飛行2名 / 1996年1月4日
備考(各タイプ詳細) RAH-66:原型機および生産前機の呼称。愛称はコマンチ(インディアンの部族名)
LAST UPDATE 2005,07,02(First Up2001,01,20)