ヒューズ OH−6カイユース

OH-6 CAYUSE , Hughes (ex MD Helicopter)

OH-6
米国陸軍所属のOH−6Aカイユース

 1960年に米国陸軍が提示した軽観測ヘリコプター(LOH)要求に基づいて開発された機体。 同要求にはヒューズ社・ベル社・ヒラー社の3社から機体案が提出され、競争審査の結果ヒューズ社 が提出したヒューズ・モデル369が勝利を収め4,000機の生産発注を受注した。ところが現実 には1,434機を製造したところで契約中止となっており、これは生産量減少に伴う単機あたりコ スト増加を招いてしまった。
 コスト増大という不幸な事態となった機体であるが、当機は性能的に優れており一連のヘリコプタ ー国際記録を塗り替えている。タマゴにしっぽを付けたような特異な外観は、強靱な耐衝撃能力と高 速発揮のための空気抵抗減少をもたらしている。
 米陸軍への納入は1966年から実施されており1970年までに契約により生産された1,43 4機すべてが納入完了した。また日本の陸上自衛隊も当機を採用し1969年から調達を開始、A型 を日本向けに改良したJ型が川崎重工によりライセンス生産された(少数機が海上自衛隊にも納入さ れた)。その後エンジンを出力の高いアリソン社製250−C20B(420hp)に変更したD型も1 979年から納入開始されている。
 既に川崎重工での生産も終了しており、国産観測ヘリコプター OH−1の開発も終了し ていることから今後の生産は見込まれていない。

機体詳細データ(OH−6A)
寸法(L×W×H/ロータ径)9.24×2.06×2.48m / 8.03m
(全幅は左右スキッドの間隔。全長はローターを含む)
機体重量(自重/全備)520kg / 1,200kg
飛行速度(最大)230km/h(海面高度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離670km
エンジンアリスン社製 T63-A-5Aターボシャフト×1基
出力 317hp
武装スキッド(接地ソリ)部分に機関銃ポッド、グレネードランチャー等を装備可能
乗員数/機体初飛行乗員2+2名 / 1964年?
備考(各タイプ詳細) Model 369:当機の社内呼称
HO-6:米国陸軍に提出された原型呼称。後にOH−6と改称
OH-6A:生産型の呼称。愛称はカイユース。主に米陸軍向け
OH-6D:自衛隊で使用しているJ型強化版の呼称。川崎重工でライセンス生産
OH-6DA:自衛隊の機数維持のためD型を改良再生産した機体。機首部形状が異なる
OH-6J:自衛隊で使用している機体。A型に準拠。川崎重工でライセンス生産
LAST UPDATE 2001,05,12