ミル Mi−1”ヘア”

Mi-1 "HARE" , Mil

Mi-1
ピストンエンジンを動力とするMi−1T(ソビエト陸軍仕様)

 第二次大戦の勝利によってドイツから回転翼機の研究データを入手したソビエトは回転翼機の開発を推進する ことにし、後にソビエト回転翼機の代名詞ともなる設計技術者ミハイル・ミルに対して1947年に独立設計局 を任せることとした。ミルはさっそくGM−1と名付けた回転翼機の開発を開始、これがソビエト初の量産型ヘ リコプターであるMi−1として完成した。
 動力にはピストンエンジンを使用し、単一の主回転翼と長く延ばした尾部の先に回転モーメントをうち消すた めの小型回転翼を装備した(現在から見れば)オーソドックスなスタイルをした機体で、機体前部に単座の操縦 席が配置され客室(貨物室)はその後ろに配置された。Mi−1は軍用・民間用両方に供給され、国土の広いソ ビエトでは短距離の移動用として非常に重宝した。1955年からポーランドでも製造が開始されたため、ソビ エト国内での製造規模は縮小した。旧共産圏諸国へも多数が輸出されている。
 1961年にタービンエンジンを装備した発展型であるMi−2(NATOコードは"ホプライト")が開発 されたが、この機体は主にポーランドにて製造が行われ1990年代まで生産が継続されており、Mi−1/2 合わせて6,000機以上が生産されたと伝えられる。
機体詳細データ(Mi−1)
寸法(L×W×H/ロータ径)12.0×不明×3.3m / 14.3m
機体重量(自重/全備)1,760kg / 2,550kg
飛行速度(最大/巡航)205km/h / 不明
上昇率(海面上)不明
上昇限度4,000m
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離650km
エンジンイフチェンコAl-26V 7気筒星形空冷ピストンエンジン×1基
出力 430hp×1
武装武装なし
乗員数/機体初飛行1名+客席3座 / 1949年
備考(各タイプ詳細) Mi-1:初期の生産型。乗員1名+乗客3名。NATOコードは”ヘア”
Mi-1T:標準生産型。客席は2名に減じられた
Mi-1U:複操縦装置を搭載した操縦練習機型
Mi-1NKh:民間向け汎用型。農業・救急・貨物輸送などに使用された
Mi-1 MOSCOVICH:初期型を改良したVIP用輸送機。アエロフロート向けに企画された
SM-1:ポーランド製機体。基本的にMi−1と同様だがエンジンは国産ライセンス品を使用
SM-1W:SM−1の改良型。回転翼を全金属製とした
SM-1WS:救急型。胴体両脇に担架搭載用の密閉式トランクを装備
SM-1WZ:農業型。薬剤や種子の散布装置を搭載した
SM-1WSZ:複操縦装置を搭載した操縦練習機型。Mi−1Uと同様の機体
SM-2:ポーランド独自の改良型。機首部を延長することで客席を4座とした
Mi-2:タービンエンジン搭載の改良型。NATOコードは”ホプライト(Hoplite)”
Mi-2R:Mi−2の救急型。担架搭載装置を装備
Mi-2 BASSANT:Mi−2の農業型

LAST UPDATE 2002,11,30