カマン H−2シースプライト

H-2 SEASPRITE ,Kaman

SH-2
米海軍大西洋艦隊対潜飛行隊HSL34所属のSH−2F

 1956年に行われた米国海軍主催の「全天候・長距離・高速SAR(捜索救難)をこなす多用途 軽ヘリコプター」を求める設計コンテストに応えて構想された機体。カマン社が提出したK−20と いう機体は1957年に生産契約を締結、1962年にHU2K−1として部隊配備が始まったが、 部隊配備開始直後に米3軍統一命名法が定まったためUH−2Aと改称された。
 当初、米海軍では航空母艦に搭載する対潜哨戒ヘリとして使用されたが、機体が小型なため駆逐艦 やフリゲートなどの小艦艇にも搭載可能であることから重宝され、 SH−3SH−60が 採用された現在でも米海軍小艦艇の搭載ヘリとして活躍している。
 1970年代に入って軽多目的航空システム(LMPS)構想が提案されたときに、結果としては SH−60が勝者となったものの、当機改良型であるSH−2D/FもLMPS Mk1として採用 されている。
 現在米海軍で使用されている機体は、ローターハブをチタンフレーム化し複合素材のローター翼を 持ったエンジン出力強化型であるSH−2Gとなっており、愛称もスーパー・シースプライトとなっ ている。

機体詳細データ(SH−2G)
寸法(L×W×H/ロータ径)12.19×3.73×4.72m / 13.51m
(全長・全幅は胴体のみの寸法。ロータを含む全長は16.08m)
機体重量(自重/全備)3,484kg / 6,305kg
飛行速度(最大/巡航)270km/h / 222km/h
上昇率(海面上)762m/min
上昇限度(実用/限界)7,285m / 地面効果無しのホバリング限界5,486m
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離1,037km
エンジンジェネラルエレクトリック社製 GET700−GE−401ターボシャフト×2基
出力 1,723hp×2  機体内燃料搭載量 1,802リットル
武装Mk46またはMk50対潜魚雷×2
乗員数/機体初飛行乗員3名+兵員3名 / 1959年7月2日(YUH−2A)
備考(各タイプ詳細) YUH-2A:GE社製T58エンジン搭載の原型機。旧呼称YHU2K−1(4機)
UH-2A:最初の生産型。T58エンジン搭載の単発汎用ヘリ(84機)
UH-2B:A型から計器飛行用装備を撤去した簡易型(102機)
HH-2C:7.62ミリミニガンを搭載した銃撃機型。A型改修(6機改修)
UH-2C:T58エンジンを2基に増やした最初の双発型。A/B型改修
HH-2D:装甲板を撤去したHH−2C。各種搭載品の試験に使用
SH-2D:対潜作戦兼汎用型。LMPS計画確定前の繋ぎとして採用
SH-2E:生産改装の提案型。採用されず
SH-2F:SH−2Dの近代化改修型。LMPS Mk1として採用
SH-2G:T700エンジンを搭載した出力増強・近代化改良型。現行モデル
SH-2G+ (SH-2G PLUS):FLIRや赤外線防止装置を搭載したフル装備G型の非公式名称
LAST UPDATE 2001,01,13