ベル H−13スー

H-13 SIOUX ,Bell

H-13H
米陸軍のH−13H練習機

 第二次大戦終結直後の1945年に米ベル社が初飛行させたヘリコプターの古典的名機。 翌46年には民間向けヘリコプターとして世界初の形式承認を受けた。旧来からのレシプ ロエンジンを搭載し、簡易な骨組みだけの導体を持つ機体を持っている。
 米国陸軍および海軍は1947年に実用審査のため計28機を調達した。両軍による審 査の結果、当機が非常に優秀な機体であることが認められ翌48年から調達が開始されて いる。また海外顧客も多く、日本(川崎重工)、イタリア(アグスタ)、イギリス(ウェ ストランド)などでライセンス生産も行われている。なお『スー(インデアンの部族名)』 の愛称は米陸軍や英軍で使用されている。
 ベル社での生産は1973年(最後に生産が終了したのは伊アグスタ社の1976年)に 終了したが、現在でも民間の農業機や練習機などに使用されている息の長い機体である (幾つかのメーカーが当機をベースにした変形機やターボシャフトエンジンへの換装など 近代化改修を行っている)。

機体詳細データ(民間型モデル47G−5A)
寸法(L×W×H/ロータ径)13.30×不明×2.84m / 11.32m
(全長は回転するロータを含む数値)
機体重量(自重/全備)786kg / 1,293kg
飛行速度(最大/巡航)196km/h / 137km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)3,200m / 地面効果なしのホバリング限界 不明
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離412km(空輸時)
エンジンアブコ・ライカミング社製 VO-435-B1A水平対向6気筒×1基
出力 265hp 機体内燃料搭載量 不明
武装武装なし(軍用モデルの一部には機銃搭載型もある)
乗員数/機体初飛行2〜3名 / 1945年12月8日(モデル47原型)
備考(各タイプ詳細) Model 47:当機の社内モデル名総称
YR-13:米陸軍の実用審査機体。フランクリンO-335-1エンジン(157hp)搭載(15機)
YR-13A:米陸軍の極地用実用審査機体(3機)
H-13B:米陸軍の最初の調達モデル。YR-13に準ずる(65機)
H-13C:H-13Bに機体外担架収容装置を搭載したモデル(15機改修)
H-13D:フランクリンO-335-5エンジンを搭載したモデル。装備はH-13Cに準ずる
H-13E:H-13Dに似るが操縦席内を3座にしたモデル。統一呼称採用後はOH-13Eとなる
XH-13F:コンチネンタルXT51-T-3ターボシャフトを搭載した実験機
H-13G:H-13Eに似るが小さな昇降舵が装備されたモデル。統一呼称OH-13G
H-13H:ライカミングVO-435エンジン搭載モデル。統一呼称OH-13H、空軍はUH-13H
H-13J:H-13Gの米空軍大統領専用機呼称。統一呼称UH-13J
H-13K:H-13Gに大直径ロータとフランクリン6VS-335エンジン(225hp)を搭載した試作機
OH-13S:OH-13Hの後継モデル。3座
TH-13T:複座の計器操縦訓練機
Model 207:米陸軍の武装偵察実験機。機外に遠隔操作の7.62mm機銃×2を搭載
HLT-1:米海軍の実用審査機体。陸軍YR-13と同等の機体(10機)
HLT-2:米海軍の最初の調達モデル(12機)
HLT-3:YR-13Aに準ずる米海軍採用モデル(9機)
HLT-4:HLT-3の小改良モデル。統一呼称TH-13L
HLT-5:陸軍H-13Dに準ずるモデル
HLT-6:陸軍H-13Gに準ずるモデル。統一呼称TH-13M
HLT-7:陸軍TH-13Tに準ずるモデル。統一呼称TH-13N
HUL-1:砕氷艦などに搭載する極地用モデル。統一呼称UH-13P
LAST UPDATE 2006,10,09