ブリストル ベルベディア

BELVEDERE , Bristol

Belvedere
英国空軍所属のベルベディアHC.1

 英国で最初に実用化された縦列(タンデム)ローターヘリコプター。英国供給省仕様書E.4/47に基 づいて開発された当機は短距離路線の旅客輸送ヘリとして設計された。
 ブリストルタイプ173と名付けられた当機は1952年1月に最初のホバリング(空中停止)飛 行を実施したが、共振の問題解決のため初飛行は遅れ同年8月にようやく初飛行に漕ぎ着け、翌年に は英国海軍航空母艦イーグルの艦上で海軍の運用テストが実施された。また原型2号機は英国空軍と 海軍によりテストを受けた後、1956年8月に英国ヘリコプター航空(BEA)社へ貸与された。
 しかし民間で使用された期間は極端に短く、同年9月16日フィルトンにおける墜落事故以降は使 用されなくなっている。
 英国海軍は当機の採用を見合わせたのだが、空軍は人員・患者輸送や落下傘降下兵輸送、貨物の吊 り下げ輸送などに使用できる機体として、エンジンをネイピア・ガゼルに換装したタイプ192を採 用しベルベディアHC.1と名付けた。
 最初の機体が英国空軍第66飛行中隊に納入された時点でブリストル社のヘリコプター部門はウェ ストランド社に吸収されていたが、ウェストランド社にて当機の生産は続けられている。
 1960年代には世界各地で英国軍を支援する作戦に従事した当機であるが、性能の良い大型ヘリ コプターが多数出現するに至って1970年代には全機が退役してしまった。

機体詳細データ(ベルベディアHC.1)
寸法(L×W×H/ロータ径)27.36×不明×5.26m / 各14.91m
(全長はロータ含む、全幅についてはデータ無し)
機体重量(自重/全備)5,277kg / 9,072kg
飛行速度(最大/巡航)222km/h(最高巡航速度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)5,275m
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離740km(空輸時)、120km(有償荷重2,722kg)
エンジンネイピア社製 ガゼルN.Ga2ターボシャフト×2基
出力 1,465hp×2
武装武装なし(自衛用として機内に小火器を搭載することもある)
乗員数/機体初飛行乗員2名 / 1952年8月24日(タイプ173Mk1原型)
備考(各タイプ詳細) TYPE173 Mk1:原型1号機。アルビス・リオニズエンジン搭載
TYPE173 Mk2:原型2号機。原型1号機とは水平尾翼の設計が異なる
TYPE173 Mk3:リオニズ・メージャーエンジン搭載の原型(3機)
TYPE191:胴体が短く航続距離が若干長いタイプ173海軍型。発注取り消し
TYPE192:ネイピア・ガゼルエンジン搭載の空軍型。ベルベディアHC.1(26機以上)
LAST UPDATE 2001,02,21