マクダネル・ダグラス AH−64アパッチ

AH-64 APACHE , McDonnell Douglas(ex Boeing)

AH-64
米陸軍所属のAH−64Aアパッチ

 ベトナム戦争の戦訓や増大するワルシャワ条約機構軍戦車群、戦地となりうるヨーロッパの気候などを考慮に 入れたAAH計画によりマクダネル・ダグラス社が開発した本格的全天候型攻撃ヘリコプター。AAH計画には5 社が参加したが、最後に残ったベル社案のYAH−63と当機原型のYAH−64の評価試験の結果、当機が採 用された。
 米陸軍が使用していたAH−1コブラ攻撃ヘリよりも格段に 進歩した機体で、TADS/PNVS装置や各種センサー類のおかげで全天候下での作戦遂行能力を持っている。 射手や操縦士のヘルメットに搭載された照準装置IHADSS(Integrated Helmet And Display Sighting System)により照準は頭の動きと視線のみでコントロール可能となっており、乗員の負荷が低減されている。
 胴体は12.7mm機銃弾をも防ぐ強度を持ち、メインローターも23ミリ砲弾が命中しても30分の飛行が できるよう強化された複合素材製となっており生存性を高めている。基本武装は30ミリチェーンガンとヘルフ ァイア対戦車ミサイルの組み合わせがメインであるが、自衛用としてスティンガー対空ミサイルの搭載も可能と なっている。現在、ミリ波レーダーを搭載した改良型AH−64Dロングボウ・アパッチの開発計画が進行中で あり、これが完成すれば当機の攻撃能力はさらに増大することであろう。

機体詳細データ(AH−64D)
寸法(L×W×H/ロータ径)17.76×5.23×4.30m / 14.63m (全幅は主翼(兵装搭載パイロン)の幅)
機体重量(自重/全備)5,324kg / 10,107kg
飛行速度(最大/巡航)365km/h / 293km/h
上昇率(海面上)990m/min
上昇限度(実用/限界)6,400m / 地面効果内ホバリング限界 4,570m
離着陸距離(離陸/着陸)−−−−−−−
航続距離482km(内部燃料のみ:空輸時)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 T700−GE−701Cターボシャフト×2基
出力 1,890hp×2  機体内燃料搭載量 1,421リットル
武装30mmチェーンガン×1(弾数320〜1,200)、両翼にヘルファイア対戦車ミサイル×4〜8、ロケット弾ポッド×2〜4、スティンガーAAM×2、増加燃料タンクなど搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1975年9月30日
備考(各タイプ詳細) YAH-64A:原型機の呼称(2機製作)
AH-64A:最初の生産型(807機)
AH-64B:湾岸戦争の戦訓を盛り込み、電子機器を統合化した改良型
AH-64C:電子機器統合を二重化し、射ち放しミサイル搭載可能とした改良型
AH-64D:C型にミリ波レーダーを搭載した強化型。ロングボウ・アパッチ
LAST UPDATE 2001,01,20