日本航空機製造 YS−11

YS-11 , NAMC

YS-11
航空自衛隊所属のYS−11C(Copyright JASDF)

 太平洋戦争の敗戦後、日本で初めて自主開発された輸送機。戦時中から戦後にかけて世界中で使用されていた ダグラスDC−3輸送機が 老朽化してきており、この機体に替わっての需要を満たすため1956年に通産省が提言した国産中距離輸送機 の要求仕様を受けて設立された輸送機設計協会が設計、1959年に設立された日本航空機製造株式会社が生産 した。
 主に民間航空業界向けとして最終的に182機(原型含む)が生産され、海外にも70機以上が販売されてい るが、自衛隊でも輸送機や練習機として当機を導入しており航空・海上自衛隊合わせて23機(また運輸省(現 国土交通省)が6機、海上保安庁にも5機)が納入されている。
 航空自衛隊では当初輸送機として運用していたが後に改造を実施してECM訓練やELINT任務、航法訓練 などに使用するようになっており、海上自衛隊に納入された機体も半数以上が機上作業訓練用機体として使用さ れている。
 国内の民間航空業界からはほとんどの機体が老朽化や地方空港のジェット化のため退役しつつあるが、海外顧 客(中古機体を購入したユーザーも含む)や自衛隊などではまだ当分の間は使用されていくであろう。

機体詳細データ(民間型YS−11A−200)
寸法(L×W×H/翼面積)26.3×32.0×8.99m / 94.8m2
機体重量(自重/全備)15,460kg / 24,500kg
飛行速度(最大/巡航)474km/h / 461km/h
上昇率(海面上)400m/min
上昇限度(実用)6,100m
離着陸距離(離陸/着陸)1,110m / 1,100m
航続距離2,280km(空輸時)
エンジンロールスロイス社製 ダートMk542−10Kターボプロップ×2基
出力 3,060hp×2  機体内燃料搭載量 5,040リットル
武装武装なし。最大貨物積載量6,540kg
乗員数/機体初飛行乗員2〜3+乗客60〜64名 / 1962年8月30日
備考(各タイプ詳細) YS-11:最初の生産型。正式にはYS−11−100と呼ばれる
YS-11A:改良型。旅客型-200、貨客混載型-300、貨物型-400などがある
YS-11C:航空自衛隊に納入された輸送機型の呼称。-400型相当
YS-11E:航空自衛隊にてECM訓練に使用される機体の呼称
YS-11EC:航空自衛隊にてELINT任務に使用される機体の呼称
YS-11FC:航空自衛隊にて飛行試験に使用される機体の呼称
YS-11NT:航空自衛隊にて航法訓練に使用される機体の呼称
YS-11M:海上自衛隊に納入された輸送機型の呼称
YS-11T:海上自衛隊にて機上作業訓練に使用される機体の呼称
LAST UPDATE 2001,04,29