ヘリオ U−10

U-10 , Helio

U-10
ベトナム戦争中、心理作戦に使用された米国空軍所属のU−10B

 米国のヘリオエアクラフトコーポレーション(後にヘリオエアクラフトカンパニーと改称)が開発した 民間用小型機を元にした機体。
 片持ち高翼単葉のオーソドックスな機体であるが、主翼全幅にわたる前縁隙間翼や上面スポイラー、後 縁長の8割近くを占める隙間付きフラップのおかげで素晴らしいSTOL(短距離離着陸)性能を示した。
 このSTOL性に目を付けた米国空軍は、最初に開発された4座機H−391Bクーリア(伝書使の意) をL−28Aとして3機入手した。その後も同型の機体をU−10として採用し汎用輸送機として使用し ている。ベトナム戦争では前線での連絡輸送任務に従事したほか、一部の機体にはスピーカを搭載しての 心理作戦(上空から敵の士気を低下させるような放送を行う)任務にも従事した。
 なお、上記スペック表備考欄にカッコ書きで記載されている機数は米国空軍が調達した機体の数で、民 間型も含めるとシリーズ全機で500機以上の生産数がある。シリーズ最終型のH−295スーパークー リアは密閉型客室を持っていたため乗り心地も快適であった。

機体詳細データ(U−10D)
寸法(L×W×H/翼面積)9.45×11.89×2.69m / 21.46m2
機体重量(自重/全備)940kg / 1,540kg
飛行速度(最大/巡航)269km/h(海面高度) / 265km/h(2,600m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)6,250m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,200km(空輸時)
エンジンアブコライカミング社製 GO-480G1D6水平対向ピストンエンジン×1基
出力 295hp
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員1+5名 / 1953年(H−391原型)
備考(各タイプ詳細) L-28A:民間型4座機H−391Bを軍用に転用した機体(3機)
U-10A:基本的にL−28Aと変わりない。汎用輸送機(26機)
U-10B:U−10Aの改良型。一部の機体は心理作戦用に改造(57機)
U-10D:民間型6座機H−250が元になった軍用型(36機)
LAST UPDATE 2001,05,11