PZLミエレク TS−11イスクラ

TS-11 ISKRA , P.Z.L. Mielec

TS-11
ポーランド空軍の記章を付けたTS−11イスクラ

 ポーランド空軍が採用していた基本練習機 TS−8の後継機として開発さ れた複座ターボジェット練習機。TS−8と異なり初等から高等練習任務までをこなす機体として設計され ている。機体開発が始まったのはTS−8が配備開始される直前の1957年からで、原型機は1960年 に初飛行を実施、1963年から部隊配備が開始された。ちなみに愛称となっているイスクラとはポーラン ド語で花火を意味する。
 全金属構造の片持ち中翼単葉機で、3車輪式引き込み降着装置を持つ。エンジンは操縦席後部の胴体内に 設置され、主翼付け根の空気取り入れ口から吸気を行う。
 原型機や初期生産機はHO−10ターボジェットエンジンを搭載していたが、その後出力が若干アップし たSO−1(推力800kg)やその改良型SO−3に移行し、最終的にはSO−3Wターボジェットエンジン 搭載となった。
 最終生産型bisDFは機首部に23mm機関砲を搭載し攻撃兵装を装備できるようになっているため、練 習機以外に軽攻撃機としても使用可能であった。1980年代中頃に生産が終了するまでに500機以上が 生産されたTS−11シリーズは大半が母国ポーランド空軍に就役したが、インド空軍もbisDと名付け られた機体を50機ほど輸入して使用している。

機体詳細データ(TS−11bisDF)
寸法(L×W×H/翼面積)11.15×10.06×3.50m / 17.5m2
機体重量(自重/全備)2,560kg / 3,840kg
飛行速度(最大)770km/h(5,500m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)11,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,260km(内部燃料のみ)
エンジンIL社製 SO−3Wターボジェット×1基
推力 1,100kg
武装23mm機関砲×1、主翼下4箇所の武装搭載点に自由落下爆弾、機銃ポッド、ロケット弾ポッドなどを搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1960年2月5日
備考(各タイプ詳細) TS-11:原型機の呼称。HO−10エンジン(推力780kg)搭載
TS-11bisA:初期生産型。主翼下武装搭載点は2箇所
TS-11bisB:改良型。武装搭載点4箇所。旧呼称イスクラ100
TS-11bisC:単座偵察機型。燃料容量増大、偵察カメラ搭載
TS-11bisD:bisB型に似るが、インド空軍向けに改修された機体
TS-11bisDF:最終生産型。武装を強化し攻撃任務にも使用可能
LAST UPDATE 2001,06,16