川崎 T−4

T-4 , Kawasaki

T-4
航空自衛隊第1航空団所属のT−4中等練習機(Photo by T-Key 1998)

 航空自衛隊の新中等練習機(MTX)計画により開発された機体。戦後日本航空機業界による初の完全 純国産ジェット練習機である。
 1981年に防衛庁が出した要求に三菱、川崎、富士の3社が機体案を提出し、同年9月に川崎案が採 用された。開発作業は川崎重工を主契約社とし他のメーカーの協力して進められたため、機体一つにして も前部は川崎、中央部は三菱、後部は富士と分担された開発を行っている。また使用エンジンも石川島播 磨重工が開発した純国産ターボファンエンジンのF3に決定したことで完全純国産機として完成した。
 航空自衛隊パイロット訓練の中核機体として使用されるため最新技術を盛り込み開発されており、高機 動性を確保するためのスーパークリチカル翼や損傷許容設計、軽量化のための複合素材の使用などが行わ れている。電子装備も最新のものを搭載しているが現行第一線級の機体が採用していないと言うことから 相互補完機能付きのグラスコックピット採用は先送りとなった。
 T−1練習機T−2練習機で実施されてい る訓練任務を当機1機でまかなえるため200機程度の調達が見込まれており、順次旧式機体と交代して いくことになる。
 ちなみに運動性に優れた機体のため、航空自衛隊の曲技飛行隊であるブルーインパルスも当機を採用し ており1994年度末から当機使用へ移行している。

機体詳細データ(T−4)
寸法(L×W×H/翼面積)13.00×9.94×4.60m / 21.00m2
機体重量(自重/全備)3,790kg / 7,500kg
飛行速度(最大/巡航)M0.9 / M0.75
上昇率(海面上)3,050m/min
上昇限度(実用)15,240m
離着陸距離(離陸/着陸)610m / 640m
航続距離1,300km(内部燃料のみ)、1,670km(増槽2個使用)
エンジン石川島播磨重工業製 F3−IHI−30ターボファン×2基
推力 1,660kg×2  機体内燃料搭載量 1,652kg
武装固定武装なし。翼下に機銃ポッドを搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1985年7月29日
備考(各タイプ詳細) XT-4:原型機の呼称(飛行試験用4機、地上試験用2機)
T-4:生産型の呼称。現在も調達継続中(98年度予算時点で193機予定)
LAST UPDATE 2001,04,22