ビーチ T−34メンター

T-34 MENTOR , Beech

T-34
米海軍所属のT−34Cターボメンター

 ビーチ社のベストセラー軽飛行機であるビーチ・モデル35ボナンザから発展した初等練習機。ボナンザ では並列配置だった操縦席を縦列配置へ変更、V字型だった尾翼も通常の垂直尾翼に改められた。
 この練習機に米国空軍が目を付け1953年にT−34Aメンターとして制式採用を行った。このT−3 4Aは最終的に450機が米空軍に納入されている。また米海軍も空軍が最初の契約を締結した直後から当 機の導入検討を始め1954年にT−34Bとして採用、この機体は最終的に423機が納入された。
 主力機体がジェット化されるとピストン・エンジン使用の練習機も姿を消していくことになったが初等練 習機までもジェット化することは練習効率や燃料費用の点から問題があったため、ターボプロップ(タービ ン)エンジンを利用した初等練習機へと主流が移っていくことになった。米海軍もその時流に乗り、就役中 であったT−34Bのエンジンをターボプロップ化して使用できるかの試験を1973年に開始、審査の結 果が良好であったためT−34Cターボメンターとして採用を行った。このターボメンターは機体寿命を1 6,000時間に延ばすための機体補強も実施されている。
 ビーチ社は米軍に納入した機体の他に輸出用としてT−34C−1の名称でも機体製造を行っているが、 輸出用機体は武器系統訓練にも使用できるように翼下に4箇所のパイロンを備えており、最大544kgの兵 装搭載が可能となっている。この輸出用機体は台湾空軍、アルゼンチン海軍、インドネシア空軍などで使用 されている。

機体詳細データ(T−34C)
寸法(L×W×H/翼面積)8.75×10.16×2.92m / 16.88m2
機体重量(自重/全備)1,342kg / 1,950kg
飛行速度(最大/巡航)518km/h / 396km/h
上昇率(海面上)451m/min
上昇限度(実用)9,145m以上
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,300km
エンジンプラット&ホイットニー・カナダ社製 PT6A−25ターボプロップ×1基
出力 400hp  機体内燃料搭載量 492リットル
武装武装なし(輸出型T−34C−1は翼下パイロン4箇所に軽武装搭載可能)
乗員数/機体初飛行2名 / 1948年12月2日(ビーチ・モデル45原型)
備考(各タイプ詳細) YT-34:米空軍計画による原型機。異なるエンジンで3機が製作された
T-34A:米空軍が採用したピストンエンジン初等練習機(450機)
T-34B:米海軍が採用した機体。T−34Aと同等(423機)
YT-34C:T−34Bをターボプロップエンジンに換装した原型(2機)
T-34C:米海軍が採用したターボプロップ搭載初等練習機(輸出型含め498機)
T-34C-1:T−34Cの輸出型名称。軽武装搭載が可能となっている
LAST UPDATE 2001,02,14