三菱 T−2

T-2 , Mitsubishi

T-2
ブルーインパルス所属のT−2(Photo by T-Key 1994)

 戦後日本で初めて製作された超音速機。超音速戦闘機特有の飛行性習得と最新の攻撃・航法システム、火器 管制装置の取り扱い習熟のために開発された。
 1967年9月にXT−2として試作機開発が始まったが、三菱重工を主契約社として富士重工をはじめと する国内メーカー各社の協力によりASTETと呼ばれる開発チームが編成された。開発は順調に進み197 1年7月に試作1号機が初飛行、同年11月19日に初めて音速を突破した。
 量産型の1号機(通算5号機)は1975年3月に引き渡され、翌年から松島の第4航空団で当機を使用し た訓練が開始されている。また航空自衛隊のアクロバット飛行チームであるブルーインパルスも当機を使用し ていたが、T−4練習機が就役し たことにより現在は代替わりしている。
 高等練習機として使用されるのが主任務であるが、有事の際には戦闘機の補助としても使用できるよう、後 期生産型(通算25号機以降)からは F−1支援戦闘機と同様の火器管 制装置とM61バルカン砲を搭載している。
 昭和62年度(1987年度)で生産は終了し合計96機が生産された。6号機と7号機はF−1支援戦闘 機の原型として改造されたほか、3号機がCCV研究機に改造され1983年から飛行試験が行われた。

機体詳細データ(T−2)
寸法(L×W×H/翼面積)17.85×7.88×4.55m / 21.2m2
機体重量(自重/全備)6,197kg / 11,464kg
飛行速度(最大)M1.6(11,000m)
上昇率(海面上)10,700m/min
上昇限度(実用)15,240m
離着陸距離(離陸/着陸)914m / 610m
航続距離2,600km(空輸時)、戦闘行動半径555km(対地支援訓練時)
エンジン石川島播磨/RR アドーアTF40−IHI−801Aターボファン×2基
推力 3,200kg×2  機体内燃料搭載量 3,823リットル
武装20mmM61機関砲×1(後期生産型のみ)、翼下および胴体下に訓練用爆弾、増加燃料タンク等を搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1971年7月20日
備考(各タイプ詳細) XT-2:原型機(4機製作)
T-2:制式採用後の機体呼称。通算25号機以降は固定兵装有り
FS-T2改:6/7号機を改造したF−1支援戦闘機原型
T-2CCV:3号機を単座化・カナード翼など改造したCCV研究機
LAST UPDATE 2001,01,06