SIAIマルケッティ SF260

SF.260 , SIAI-Marchetti

SF260
ベルギー空軍所属のSF260M

 イタリアの航空機デザイナー、ステリオ・フラーティがアビアミラノ社のために設計した3座 軽飛行機が元となった多用途機。原型機初飛行後にアビアミラノ社から同機の生産を引き継いだ SIAIマルケッティ社により民間・軍用ともに生産販売されている。
 最初に生産されたA型は民間向けとして製作されていたが、座席数が3座と少ないため高価な タクシー機/個人用レジャー機としての位置づけとなり販売機数は伸び悩んだ。そこでSIAI 社では当機を軍用市場へ売り込むこととし、機体構造を強化した軍用モデルM型を開発した。
 M型は軍用初等/基本練習機としての任務の他、近接支援や対地攻撃を二次的任務として付加 されていたが、同クラスの軽攻撃機を求める声があったため攻撃任務を主眼に置いたW(ウォリ ア)型も生産されるようになった。このW型は座席を単座としていたが簡単に3座へ換装するこ とが可能であるため、練習機への転換も容易におこなえる機体であった。またW型の派生型とし て海軍向け沿岸哨戒任務機SW(シーウォリア)型も製作されている。
 1981年にはエンジンをターボプロップ化したTP型も開発され、これまでの機体に比べ最 高速度は100km/h以上アップした。メーカーでは既存の機体をTP基準に改修するキットの販 売も行っている。
 リビア、イタリアをはじめとして約20カ国もの国に販売されており、800機以上が生産さ れている。特に軽攻撃型などは予算の限られた第三諸国の空軍に人気のある機種として、現在も 現役で使用されている。
 なお、当機は現在アエルマッキ社により生産販売されているため、資料によっては製造メーカ ーをアエルマッキ社としているものもある。

機体詳細データ(SF260W)
寸法(L×W×H/翼面積)7.10×8.35×2.41m / 10.1m2
機体重量(自重/全備)830kg / 1,300kg
飛行速度(最大/巡航)305km/h(海面高度)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)4,500m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,700km(増槽使用、2名搭乗、空輸時)
エンジンアブコライカミング社製 O-540-E4A5水平対向ピストンエンジン×1基
出力 260hp
武装翼下4箇所の武装搭載点に最大300kgまでの兵装(機銃ポッド、ロケット弾ポッド、自由落下爆弾、照明弾、偵察ポッド)または増加燃料タンクを搭載可能(単座として使用時のみ)
乗員数/機体初飛行1名または2〜3名 / 1964年7月15日(F250原型)
備考(各タイプ詳細) F250:アビアミラノ社で開発された原型機の呼称
SF260A:民間型軽飛行機モデルの呼称
SF260M:軍用練習/連絡機モデルの呼称
SF260W:軍用軽攻撃/連絡機モデルの呼称
SF260SW:沿岸哨戒/漁業保護任務を主としたモデルの呼称
SF260C:曲技飛行専用3座モデルの呼称。民間型
SF260TP:アリスン社製250-B17Cターボプロップエンジン搭載モデルの呼称
SF260ML:リビア空軍向け機体の呼称。M型に準ずる
SF260AM:イタリア空軍向け機体の呼称。M型に準ずる
LAST UPDATE 2001,06,14