SIAIマルケッティ S.211

S.211 , SIAI-Marchetti

S.211
メーカーのデモ機として派手なカラーリングを施されているS.211

 手頃で扱いやすい初等練習機/軽攻撃機として SF260のセールスに成功 したSIAIマルケッティ社が、次に軽ジェット高等練習機として売り込むため自社費用負担で開発した輸 出専用機。
 後退角のついた高翼配置の主翼や前後座席に高低差のついたタンデム(縦列)配置操縦席、一体成形キャ ノピーなど最近のジェット練習機としてオーソドックスなスタイルだが、操縦性に辛口なイタリア人パイロ ットに鍛えられた軽快かつ安定性の高い操縦特性は見事といえるものである。
 搭載するエンジンはビジネスジェット機などに多用されているP&WC社製JT15Dを改良したもので、 これは各国の現用ジェット練習機中最小クラスの大きさにまとめあげられている。練習任務以外にも軽攻撃 機としても使用可能で、翼下に攻撃武装を搭載できるほか操縦席にも最新型のHUD(投影照準装置)が搭 載されている。
 輸出専用機ということでイタリア本国には採用されていないが、シンガポールやフィリピン、ハイチ、ウ ガンダなどに導入され現在も活躍中である。
 なお当機は現在アエルマッキ社により生産販売されているため資料によっては製造メーカーをアエルマッ キ社としているものもある。

機体詳細データ(S.211)
寸法(L×W×H/翼面積)9.28×8.50×3.73m / 12.61m2
機体重量(自重/全備)1,445kg / 2,300〜2,800kg
飛行速度(最大/巡航)715km/h / 704km/h (共に高度7,620m)
上昇率(海面上)1,500m/min
上昇限度(実用)12,800m
離着陸距離(離陸/着陸)390m / 361m
航続距離2,480km(増槽使用、空輸時)、戦闘行動半径 555km(H−L−H)
エンジンプラット&ホイットニーカナダ社製 JT15D-4Cターボジェット×1基
推力 1,130kg  機体内燃料搭載量 750リットル
武装翼下4箇所の武装搭載点にロケット弾や爆弾等最大600kgまでの兵装を搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1984年4月10日
備考(各タイプ詳細) S.211:当機の名称。高等練習機/軽攻撃機
LAST UPDATE 2001,07,04