グラマン S−2トラッカー

S-2 TRACKER ,Grumman

S-2(T)
台湾海軍所属のS−2(T)トラッカー

 1950年に出された米国海軍の艦上対潜機後継機計画によりグラマン社が開発を開始した機体。19 54年に米国海軍へ納入が開始されたが、潜水艦の性能が(それに伴って潜水艦探知技術も)発達するに つれ、当機の搭載する電子機器も順次改修・改装が行われている。また空母に搭載するためにできるだけ 小型化されており、尾部に装備されるMAD(磁気探知装置)のブームは引き込み式となっている。旧式 化した後は汎用機体へ改修され標的曳航機や輸送機などとして使用されている機体もある。
 米国海軍以外にも当機は世界各国に採用されており、カナダや日本などでも使用されていたが現在では P−3オライオンに更新され 退役している。しかし最新装備に改装された台湾海軍の所有機やオランダ海軍の中古機を受領したトルコ 海軍などは現在も当機体を運用しており、21世紀になっても当機の活躍は当分続くであろう。

機体詳細データ(S−2E)
寸法(L×W×H/翼面積)13.26×22.12×5.07m / 46.08m2
機体重量(自重/全備)8,505kg / 13,222kg
飛行速度(最大/巡航)426km/h / 241km/h(哨戒飛行時)
上昇率(海面上)549m/min
上昇限度(実用/限界)6,706m
離着陸距離(離陸/着陸)570m / 不明
航続距離1,850km、航続時間9時間
エンジンライト社製 R−1820−WAレシプロエンジン×2基
出力1,525hp。機体内燃料容量1,980kg
武装胴体内にMk47爆雷またはMk101核爆雷×1、翼下6箇所に爆雷、魚雷、対艦ミサイル等を搭載可能
乗員数/機体初飛行4名 / 1952年12月4日(原型機XS2F−1)
備考(各タイプ詳細) XS2F-1:原型機。グラマンモデルG−89(2機製作)
YS-2A:生産前機。当初はYS2F−1と呼称(15機製作)
S-2A:初期の生産型。当初はS2F−1と呼称(740機製作)
TS-2A:対潜作戦操作員訓練用機体。当初はS2F−1Tと呼称(207機改装)
US-2A:救難捜索機型。S−2Aから対潜装備を撤去した改修型(51機改修)
S-2B:A型にジュリー/ジェゼベル装置を追加したもの
US-2B:S−2Bの汎用機体。ただしジュリー/ジェゼベル装置はそのまま搭載
S-2F:改良型ジュリー/ジェゼベル装置を搭載したB型改修機(50機改修)
CF-121:カナダ軍向け機体。デハビラント・カナダ社製作
S-2N:オランダ軍向け機体。米海軍使用機の中古改修
S-2C:武器室を拡大、尾翼を大きくした改良型(77機製作)
RS-2C:S−2Cの偵察機型。武器室にカメラを搭載
US-2C:S−2Cの汎用機体(48機改装)
S-2D:胴体を延長したタイプ。電子支援装置を搭載(100機製作)
ES-2D:S−2Dを電子訓練機に改造したもの(4機改装)
US-2D:S−2Dの汎用機体
S-2E:D型にジュリー/ジェゼベル装置と戦術航法装置を追加した機体(252機製作)
S-2G:E型に方向性周波数分析処理装置を搭載した機体(50機改装)
C-1A:S−2Aの機体設計を流用した艦載輸送機(87機製作)
EC-1A:C−1A改装の電子妨害機(4機改装)
XWF-1:早期警戒機型。計画のみで製作されていない
E-1B:皿形レドームを付けた早期警戒機型(88機製作)
S-2(T):エンジンをターボプロップに換装した機体
S2F-U:海上自衛隊が使用していた標的曳航機。S−2A改修(4機改修)
S2F-C:海上自衛隊が使用していた輸送機改造型。S−2A改修(2機改修)
P-16A:ブラジルでのS−2Aの呼称
UP-16A:ブラジルでのUS−2Aの呼称
CS-2A:オランダ向け機体。CF−121の中古改修(17機改修)
LAST UPDATE 2000,11,22(FirstUp 2000,01,30)