新明和 PS−1/US−1

PS-1/US-1 , Shinmeiwa

PS-1
海上自衛隊所属のPS−1

 第二次大戦で優秀な飛行艇を生み出した川西航空機技術陣が新会社である新明和の元に結集し設計された対潜飛行艇。 プロジェクトチームは1953年ごろから設計研究を行っていたが、海上自衛隊の新型海上監視/対潜作戦機PS−X 要求により契約が締結されたのは1966年のことであった。
 すでに機体設計などは固まっていたため翌年には原型機が完成、強力なBLC(動力境界層制御)システムと新設計 の艇体により高いSTOL性能と凌波性能を示し世界最高水準を行く飛行艇であった。エンジンはジェネラルエレクト リック社製のT−64−10ターボプロップエンジンを国内ライセンス化したものである。
 1970年代に入ると対潜哨戒機PS−1の派生型として、陸上からでも離発着できる救難飛行艇US−1が製作さ れた。後にUS−1はエンジンをT−64−10Jに換装したUS−1Aへと改良されている。現在では P−3Cオライオンが就役したことにより PS−1は全機退役しているがUS−1Aは第一線で今も活躍中である。
−−−−− 2005,02,25追記 −−−−−
 2005年2月にUS−1A規格で製造された最後の機体が海上自衛隊に納入された。以降は改良が加えられたバー ジョン(US−1A改:海上自衛隊ではUS−2の仮称が与えられている。主に発動機や操縦系の近代化がメインで、 搭載量や航続距離、上昇限度、最高速度などの向上が行われる予定)へ製造はシフトしていくが、メーカーでは輸出も 考慮に入れシェア拡大を目論んでいるようだ。

機体詳細データ(US−1A)
寸法(L×W×H/翼面積)33.46×33.15×9.95m / 135.82m2
機体重量(自重/全備)25,500kg / 43,000kg(水上)
飛行速度(最大/巡航)522km/h / 426km/h
上昇率(海面上)713m/min
上昇限度(実用)8,660m
離着陸距離(離陸/着陸)655m / 810m(共に陸上の数値)
航続距離3,820km
エンジンGE・石川島播磨T−64−IHI−10Jターボプロップ×4基
3,490hp×4
武装US−1には武装なし。PS−1は対潜爆雷および短魚雷を搭載可能
乗員数/機体初飛行運行5名+救助員7名、負傷者36名を収容可能 / 1967年10月5日(SS−2)
備考(各タイプ詳細) SS-2:原型機の社内呼称
PS-1:対潜哨戒型。昭和62年に全機退役(23機製作)
US-1:捜索救難型。陸上での離発着も可能(6機製作)
US-1A:エンジン出力増強型。現在も調達中
US-1A改:近代化改修を施した次世代機体。海自では仮称US-2
LAST UPDATE 2005,02,25(First Up 2000,11,05)