FAMA IA63パンパ

IA63 PAMPA , FAMA(ex LAASA)

Pampa
アルゼンチン空軍所属のIA63パンパ

 アルゼンチンが独ドルニエ社の協力により完成させたジェット練習/軽攻撃機。開発はアルゼン チン国営のFAMA(アルゼンチン軍用機製造工廠)が担当した。
 搭載するエンジンとして民間ビジネスジェット市場で人気のあるギャレットTFE731を選択 したのが特徴であるが、この太いエンジンをどうやって機体に押し込むのかが最大のネックポイント となっていた。そこでドルニエ社が生産していた アルファジェットに 似た形態とすることで双発エンジンが収まっているスペースを確保し、これを上手く活用してTFE7 31を収めることに成功している。同じエンジンを使用している機体にスペインの C−101があるが、 当機はこの機体よりも翼面加重が高く、燃料搭載量や武装搭載量は低い。これは航続距離や搭載量を犠 牲にして高速・高機動性を狙ったためであろう。なお、初期の生産機にはTFE731−2N(推力1,560kg)が 搭載されていたが、量産型19号機以降は出力を強化したTFE731−3G(推力2,041kg)に変更 されている。
 胴体下に機関砲ポッドと翼下4箇所に軽爆弾を搭載できるようになっており武器訓練や軽攻撃機とし ての使用も可能となっている。
 アルゼンチンでは空軍・海軍合わせて100機程度の調達が予定されているが、現在エンジン出力を 強化して兵装搭載能力を向上させたNG−B型が IA58プカラの後継機 として提案されており当分は生産が続くものと思われる。
 余談ではあるが、FAMAは1991年に民営化されており現在はロッキード・マーティンが70% の株式を保有する民間企業LAASAへと転身している。このため資料によっては当機の製造メーカー をLAASAとしているものもある。

機体詳細データ(IA63:量産型)
寸法(L×W×H/翼面積)10.93×9.69×4.29m / 15.63m2
機体重量(自重/全備)2,821kg / 3,500〜5,000kg
飛行速度(最大/巡航)818km/h(7,000m) / 746km/h(4,000m)
上昇率(海面上)1,813m/min
上昇限度(実用/限界)12,900m
離着陸距離(離陸/着陸)700m / 850m
航続距離1,500km
エンジンギャレット社製 TFE731−3Gターボファン×1基
推力 2,041kg  機体内燃料搭載量 1,386リットル
武装胴体及び翼下計5箇所の武装搭載点に機関砲ポッド、爆弾などの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1984年10月6日
備考(各タイプ詳細) IA63:当機の呼称。初期型と量産型で搭載エンジンが異なる
NG-B:当機ベースの軽攻撃専用機。現在提案中
LAST UPDATE 2001,05,19