ダッソー MD311/312/315フラマン

MD311/312/315 FLAMANT , Dassault

MD315
フランス空軍の連絡機として使用されるMD312

 第二次大戦が終結し、軍の建て直しと装備の国産化を進めていたフランスが開発した小型双発輸送機。原型は 1947年に初飛行したダッソーMD303で、同年中にブレティーニ飛行試験センターにおいて実用審査にも 合格したことでフランス軍制式の座を射止めた。
 生産型は1949年から量産に入り、主に外地へ展開する空軍に向けて配備が開始された。元は輸送機として 設計された機体だったが、その汎用性から6座連絡機や爆撃・航法練習機といった派生型も製作されており、特 に連絡機型であるMD312はフランス海軍航空隊にも納入されたため最も生産機数が多くなっている。
 フランス軍では1960年代を全盛として順次退役していったが、貨物機や患者輸送機として転用可能だった ため退役した中古機はカンボジアやベトナムといった東南アジア諸国やマダガスカル、チュニジアといったアフ リカ諸国へ譲られており、これらの機体のうち少数機は1980年代になっても現役であったと伝えられる。
 ちなみに愛称である「フラマン」とはフランス語でフラミンゴを指す言葉であるが、優雅な名前とは裏腹に恰 幅の良い胴体形状を持つ機体である。

機体詳細データ(MD315)
寸法(L×W×H/翼面積)12.50×20.70×4.50m / 47.20m2
機体重量(自重/全備)4,250kg / 5,800kg
飛行速度(最大/巡航)380km/h / 300km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)8,000m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,215km
エンジンSNECMA社製 ルノー12S02-201列型ピストンエンジン×2基
出力 580馬力×2
武装武装なし
乗員数/機体初飛行2名+乗客10名 / 1947年2月10日(MD303)
備考(各タイプ詳細) MD303:原型機の呼称
MD311:爆撃・航法・写真撮影訓練機型(39機)
MD312:連絡・通信機型(142機)
MD315:軽汎用輸送機型(137機)
MD316:SNECMA社製星形エンジンを搭載した試作機。MD315を改造(1機改造)
MD316T:ライト社製星形エンジン搭載、単垂直尾翼化試作機。MD315を改造(1機改造)
LAST UPDATE 2002,12,07