アエロ L−39アルバトロス

L-39 ALBATROS , Aero

L-39
旧チェコスロバキア空軍所属のL−39ZA

 旧ワルシャワ条約機構を構成する各国軍が導入する機体はほとんどが旧ソビエト製のものばかりで、こ れにより使用機種の統一がはかられてきた。これには中央集権的な意図があったのだが、第一線級でない 練習機の開発製造については唯一ソビエト以外の加盟国にも許されており、チェコスロバキア、ポーラン ド、ルーマニアが設計・開発を実施していた。
 このL−39は旧チェコスロバキアの航空メーカーであるアエロ社が開発した機体で、同社製作の L−29デルフィンに続き旧 ワルシャワ条約機構軍内で統一採用・大量配備されたソビエト製でない軍用機でもある。
 不整地飛行場での使用が多いため、異物吸入を防ぐ目的から機体の高い位置に空気取り入れ口を設けて おり降着装置の間隔も広く取られているが、他はオーソドックスな設計の機体である。基本型のC型の他 に武装能力を持たせたZO型、ZA型が存在し、これらの機体は軽攻撃機としても使用できる。搭載され るエンジンは旧ソビエトイフチェンコ設計局が開発したAL−25エンジンを国産化したもので、国内で はタイタンエンジンの呼称が与えられている。
 東西対立構造の崩壊によりアエロ社では西側への輸出を考慮に入れた改良型L−139を完成させてお り、これはエンジンをアライドシグナル社のTFE731に換装、アビオニクスを西側製のものに交換し た機体となっている。

機体詳細データ(L−39C)
寸法(L×W×H/翼面積)12.13×9.46×4.77m / 18.8m2
機体重量(自重/全備)3,198kg / 4,700kg
飛行速度(最大)750km/h(5,000m)
上昇率(海面上)1,320m/min
上昇限度(実用/限界)11,500m
離着陸距離(離陸/着陸)480m / 620m
航続距離1,750km(空輸時)、1,200km(内部燃料のみ)
エンジンワルター社製 AL−25TLターボファン×1基
推力 1,725kg×1  機体内燃料搭載量 1,055リットル
武装(C型)翼下にロケット弾ポッド×2、(ZO・ZA型)翼下に最大1,100kgの爆弾等、(ZA型)23mm機関砲×1(弾数150)
乗員数/機体初飛行2名 / 1968年11月4日
備考(各タイプ詳細) L-39:原型および生産前機(原型5+生産前機10機)
L-39C:練習機型の基本型。翼下2箇所にパイロンを持つ
L-39V:C型に標的曳航用の機器を搭載した型
L-39ZO:軽攻撃能力を付与した練習機型
L-39ZA:機関砲を搭載した軽攻撃専用モデル
L-39MS:エンジン出力を強化した近代化モデル
L-139:西側向けに改良された輸出用モデル
LAST UPDATE 2001,01,06