ヒンダスタン HJT−16キラン

HJT-16 KIRAN , Hindustan(HAL)

Kiran 2
インド空軍所属のキランMkII

 インドが独自に開発した並列複座配置の基本ジェット練習機。並列配置の座席や胴体側面に取り付けられた 吸気口などが英国の ジェットプロボスト練習機 を連想させる古典的なスタイルの機体である。
 1959年から開発が開始され1964年に初飛行した機体は、キラン(光線の意)と名付けられインド空 軍に1968年頃から納入が開始された。使用エンジン(RRバイパーMk11)や降着装置などはイギリス 製の物を使用しているが機体設計はインド独自で行われている。後期生産型(116号機)からは翼下にハー ドポイントを設置することで各種武装や増槽の搭載も可能となっており、この後期型についてはキランMkI Aと呼ばれている。このMkIAは約280機(一説にはMkI/IA合わせて190機とも言われる)が生 産されインド空軍および海軍に納入された。
 1976年にはエンジンを出力の大きなRRオーフュース701に変更し、ハードポイントの増加、電子装 備の更新などの改良を盛り込んだMkIIが完成した。1983年にこの改良型MkIIをインド空軍が発注し1 999年度までに90機が調達されている。
 ヒンダスタン社(HAL)では当機の後継機として縦列複座のHJT−36練習/軽攻撃機を開発中である が今のところ生産計画について見通しが立っていないため、当機の現役は当分の間続くであろう。

機体詳細データ(HJT−16キランMkII)
寸法(L×W×H/翼面積)10.6×10.7×3.64m / 19.0m2
機体重量(自重/全備)2,995kg / 4,250〜5,000kg
飛行速度(最大/巡航)700km/h / 417km/h
上昇率(海面上)1,600m/min
上昇限度(実用)12,000m
離着陸距離(離陸/着陸)730m / 1,440m
航続距離615km(増槽なし)、736km(増槽使用)
エンジンロールスロイス社製 オーフュース701−01ターボジェット×1基
推力 1,905kg×1   機体内燃料搭載量 1,345リットル
武装7.62mm機銃×2(弾数各150)、翼下に250kg通常爆弾×4、ロケット弾ポッド、増加燃料タンクなど最大1,000kgまでの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1964年9月4日(原型)、1976年7月30日(MkII原型)
備考(各タイプ詳細) HJT-16 KIRAN:並列複座型基本ジェット練習機。キランMkIとも呼ばれる(115機)
HJT-16 KIRAN Mk1A:キランに翼下搭載点を装備し軽武装を可能とした改良型
HJT-16 KIRAN Mk2:エンジン出力、兵装搭載量などを増強したMkIAの改良型
LAST UPDATE 2001,03,24