CASA 223フラミンゴ

223 FLAMINGO , CASA

Flamingo
工場外に駐機中の納入前機体

 この初等練習機兼汎用連絡機は開発・製造の段階で非常に複雑な経営交代を経ているため、あまり有名な機 体とは言えないようだ。
 最初に当機の開発を始めたのは西ドイツのSIAT(ジーベルウェルケ社)で、この会社は戦前から軽飛行 機を多数生み出していたクレム軽飛行機会社の後継であった。1955年に西ドイツで航空機の製造が再開さ れたときSIATではSIAT222と呼ばれるスポーツ兼旅客用4座機を開発製作したが、その第二弾とし て開発を開始したのが当機SIAT223である。
 1970年にSIATがMBB(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム社)の傘下に入ったことにより MBB223と呼称を変えた機体は1972年頃まで民間の飛行愛好家向けに生産が続けられたが、同社も当 機の生産権をスペインのイスパノ・アビアシオン社に譲渡したので、生産ラインはスペインへと移っていった。
 スペイン製の機体1号機は1972年2月に初飛行したが、同年中にイスパノ社はCASA(コンストルク シオネス・アエロナウティカ)社に吸収されてしまい、最終的に当機はCASA223の名前で呼ばれるよう になったのである。
 低翼配置、三点前車輪式降着装置とオーソドックスな作りの機体として全期間を通じて計100機程度が生 産されたが、そのうち軍用としてはトルコ空軍用15機、シリア空軍用30機、スペイン空軍用3機であると 伝えられている。

機体詳細データ(CASA 223)
寸法(L×W×H/翼面積)7.43×8.28×2.70m / 11.5m2
機体重量(自重/全備)685kg / 1,050kg
飛行速度(最大/巡航)243km/h / 216km/h
上昇率(海面上)258m/min
上昇限度(実用)3,750m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離1,150km
エンジンアブコ・ライカミング社製 IO−360C1B水平対向ピストンエンジン×1基
出力 200hp
武装武装なし
乗員数/機体初飛行2〜4名 / 1967年3月1日
備考(各タイプ詳細) 223:原型を含む生産型呼称
223K:曲技飛行用に改修された複座型機
223N:胴体を拡大した4座汎用機。生産されず
LAST UPDATE 2001,02,25