ロッキード EC−121

EC-121 , Lockheed

EC-121
米海軍VQ−1飛行隊所属のEC−121K

 ロッキード社が戦後に第二次大戦中製作した輸送機C−69の余剰部品を使って製作した民間向け 旅客輸送機L−649(749)は長距離旅客輸送機を欲していた航空業界に好意的に迎えられた。
 この旅客機を元に電子装備を搭載しAEW(空中早期警戒)機としたのが、当機EC−121シリ ーズである。最初のAEW機であるPO−1WはL−749ベースの機体を使用していたが、後に製 作されたEC−121シリーズは全機L−1049がベースとなっている。大直径プロペラのために 高い地上高の主脚を持つ当機は腹部にレドームを設置するのに適した形状をしていた。
 機体背部に突き出た楕円形のレドームと胴体下部に抱え込んだレドームが目を引くEC−121 Kなどはベトナム戦争で海軍に使用され、派生型であるD型(この機体には背部レドームが無い)も 空軍によって運用された。また、ベトコンが出没する地域周辺に震動型索敵装置(地上を進軍する車 両や兵員の動きを感知するセンサー)の索敵データを中継処理するR型なども頻繁に用いられた。
 ベトナム戦争終結後は後継機たるE−2ホークアイE−3セントリーなどにその座を譲って 全機退役してしまった。

機体詳細データ(スペックは民間型L−1649のもの)
寸法(L×W×H/翼面積)35.41×45.72×7.54m / 171.87m2
機体重量(自重/全備)41,600kg / 72,600kg
飛行速度(最大)606km/h
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)7,200m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離8,000km(最大有償荷重搭載時)
エンジンライト社製 988TC-18EA-2星形ピストンエンジン×4基
出力 3,400hp×4
武装武装なし
乗員数/機体初飛行操縦士+操作員計で30名前後 / 1960年代初期?
備考(各タイプ詳細) L-749:民間向け旅客輸送機。愛称はコンステレーション
L-1049:民間向け機体拡大版旅客機。愛称はスーパーコンステレーション
L-1649:L−1049の近代化改良型。愛称はスターライナー
PO-1W:米海軍向け早期警戒機。主に試験・研究用(2機)
EC-121K:米海軍向け早期警戒機。旧呼称WV−2(222機)
EC-121L:K型1機を改修し電子機器テストベッドとした機体
EC-121M:K型の搭載電子装備を電子妨害用に変更した機体
EC-121D:米空軍向け早期警戒機。電子装備はK型に準ずる
EC-121H:D型の搭載電子装備を改良した後の呼称
EC-121J:D型に追加電子装備を搭載した後の呼称
EC-121P:K型に対潜作戦機機を搭載、近代化改修した機体
EC-121Q:D型に新型電子機器を装備した後の呼称
EC-121R:震動型索敵装置の信号を中継処理する機体。P・K型改修
EC-121S:輸送型C−121から改修されたECM兼電子偵察機の呼称
EC-121T:初期生産型の機体のAEW能力向上化改修した機体の呼称
LAST UPDATE 2001,04,09