ボーイング E−4

E-4 , Boeing

E-4
米空軍所属のE−4B

 核戦争の危機などで米本土が直接攻撃にさらされる事態に陥ったときに、国家指揮権者(具体的には 大統領と国防長官、もしくはその地位に準ずる者)と指揮幕僚達を乗せて空中退避し上空から最高司令 部指揮所としての役割を果たすための機体。1973年にAANCP(Advanced Airbone National Command Post:発展型空中国家指揮所)として発注され、 RC−135Jと交替 した。
 ボーイング707ベースだったRC−135からボーイング747ベースと拡大した機体のため搭載 された機器構成は変わらないものの、搭載力・居住性・滞空時間(空中給油を受ければ72時間無着陸 で行動が可能)などが大幅に向上している。通算3号機まではJT9Dエンジンを搭載したE−4A型 であったが、4号機からF103エンジンに変更され乗員数を拡大し装備も充実したB型へ変更され ている(1〜3号機もB型準拠に改装済)。
 NEACP(National Emergency Airbone Command Post:国家緊急空中指揮所。略語は英語風に発音 するのが難しいため、通常はニーキャップ[kneecap(膝当ての意味)]と発音する)とも呼ばれる当機は 核爆発による電磁パルス(EMP)対策が厳重に施され、世界中に散ら ばる米軍各部隊と通信をおこなう多種多様な通信機器を装備しており、これら各種機器が消費する莫大 な電力を供給するため150kVAの発電機を8基も搭載している。
 通常はオファット基地に常駐して万が一に備えているが、大統領が外遊する際などには随行し て現地(もしくは近隣の米軍基地)へ飛び、 VH−60N大統領専用ヘリと連携 して大統領の搭乗に待機するようになっている。

機体詳細データ(E−4B)
寸法(L×W×H/翼面積)70.51×59.64×19.33m / 511.0m2
機体重量(自重/全備)不明 / 362,880kg
飛行速度(最大)M0.92(約1,120km/h)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用/限界)不明
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続時間12時間(無給油飛行時間)、72時間(エンジンオイル消費限界)
エンジンジェネラルエレクトリック社製 F103−GE−101ターボファン×4基
推力 23,810kg×4  機体内燃料搭載量 193,073リットル
武装武装なし
乗員数/機体初飛行乗員+乗客計94名 / 1973年6月13日(E−4A)
備考(各タイプ詳細) E-4A:JT9Dエンジン搭載の初期生産型(3機製作)
E-4B:F103エンジン搭載型。搭乗員数が拡大された(1機製作)
LAST UPDATE 2001,01,01