カナデア CL−41チューター

CL-41 TUTOR , Canadair

CL-41
カナダ空軍所属のCT−114(CL−41A)

 カナダの航空機メーカーであるカナデア社が自社費用により開発したジェット練習機。開発開始当初は カナダ政府が当機のようなジェット練習機に興味を示さなかったため政府援助が受けられず自費開発と なったものである。
 1960年にP&W社製JT12Aエンジン(推力1,087kg)を搭載した原型機が初飛行し、その性能 にようやく気づいたカナダ政府は翌年9月にCT−114の制式名称で190機を発注した。このとき発 注された量産型は搭載エンジンをGE社製J85エンジン(推力1,338kg)に変更されていたため社内呼 称もCL−41Aとなっていた。
 当時のジェット練習機として主流だった並列配置複座操縦席を備えており、他に目立つ機体の特徴とし ては胴体横向きに開くドア型空力ブレーキやT型尾翼、ステア可能な前車輪、上向きに開く風防などがあ る。
 カナデア社では武装搭載能力を強化、降着装置改修、射出座席装備を施したG型も製作しており、これ は1967年にマレーシアに採用され「テブアン」(現地語でスズメバチの意)の名称で武装練習機兼軽 攻撃機として使用されている。
 カナダ空軍ではCT−114に対して1970年代から近代化・寿命延長プログラムを実施しており、 増槽の追加や電子機器の改良が行われた機体は現在も現役で活躍中である。また、カナダ空軍の曲技飛行 チーム「ゴールデンホークス」の使用機体も当機であり、チーム名にちなんだ黄金色の塗装色をし た機体は曲技展示機として各地でその姿を印象づけている。

機体詳細データ(CL−41A)
寸法(L×W×H/翼面積)9.75×11.13×2.76m / 20.44m2
機体重量(自重/全備)2,402kg / 5,120kg
飛行速度(最大/巡航)772km/h(8,685m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)12,800m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離2,157km
エンジンジェネラルエレクトリック社製 J85−J4ターボジェット×1基
推力 1,338kg
武装胴体下および翼下の武装搭載点に最大1,814kgまでの兵装搭載可能
乗員数/機体初飛行2名 / 1960年1月13日
備考(各タイプ詳細) CL-41:原型を含む初期開発機の呼称
CL-41A:量産型複座練習機型の呼称
CL-41G:量産型武装練習機兼軽攻撃機型の呼称。マレーシアなどが導入
CT-114:カナダ空軍におけるCL−41Aの呼称
Tebuan:マレーシア空軍におけるCL−41Gの愛称
LAST UPDATE 2001,07,07