カナデア CP−107アーガス

CP-107 ARGUS , Canadair

CP-107
カナダ空軍海洋航空司令部所属のCP−107アーガスMk2

 カナダ空軍海洋航空司令部では、それまで海洋哨戒や対潜作戦任務に使用していた アブロ・ランカスターMk10や PV−2ネプチューンの後継機開発を1952年頃から開始した。その要求に応えカナデア社では ブリストル・ブリタニア旅客輸送機の 機体を元に胴体爆弾倉などを再設計した機体を提出することとしたのである。この機体案では任 務の性質上低高度を飛行することしかしないため機体与圧は廃止されていた。
 カナダ軍呼称でCP−107アーガスと名付けられた当機は海上哨戒用に機首部へ米国製AP S−20レーダーを搭載していたが、後にアーガスMk2という改良型ではより小型の英国製AS V−21レーダーへと変更された。また、対潜作戦(ASW)用の探知装置として尾部のMAD (磁気異常探知機)やディーゼルエンジン排気感知器などを備えており電子妨害装置も搭載してい た。
 カナダ軍では当機を海上哨戒・対潜作戦以外にも貨物輸送や機雷敷設などにも使用しており1 960年代にはかなり重宝して使用していたが、1972年に降着装置の問題が起きたため当機を 一時飛行停止とし急遽後継機としてP−3オライオンを CP−140オーロラの名で採用、当機と交代させたのである。最後のCP−107が退役したの は1981年のことであった。

機体詳細データ(CP−107アーガスMk2)
寸法(L×W×H/翼面積)39.26×43.37×11.79m / 192.77m2
機体重量(自重/全備)36,741kg / 71,214kg
飛行速度(最大)507km/h(3,050m)
上昇率(海面上)不明
上昇限度(実用)7,620m
離着陸距離(離陸/着陸)不明
航続距離9,495km
エンジンライト社製 R−3350−EA1星形ピストンエンジン×4基
出力 3,400hp×4
武装胴体内に最大3,629kgまでの爆弾、爆雷、魚雷、機雷等、翼下に最大1,724kgまでの対地ミサイル、爆弾等を搭載可能
乗員数/機体初飛行15名 / 1957年3月28日(アーガスMk1一号機)
備考(各タイプ詳細) CL-28:当機全体のカナデア社社内呼称
CP-107 ARGUS Mk.1:米国製APS−20レーダー搭載の機体(13機)
CP-107 ARGUS Mk.2:英国製ASV−21レーダー搭載の機体(20機)
LAST UPDATE 2001,02,25