CASA C−212アビオカー

C-212 AVIOCAR , CASA

C-212
ヨルダン空軍所属のC−212Aアビオカー

 スペイン空軍が使用していたDC−3Ju−52/3mといった 旧式輸送機の後継機としてCASA社が開発した機体。空軍における広範囲な任務に適応でき、民間市 場にも対応できる機体として設計された。
 接地時の機体高を低くするための短い主脚、高(肩)翼配置の主翼とSTOL性を高めるためのフラ ップを装備した機体は1971年に初飛行した。機内貨物室は四角形断面を持つもので、胴体後部に設 置されたローディングランプ兼用の扉からは車両の搭載や空挺兵の降下・貨物空中投下が可能である。
 民間モデルの機体は最初の100型から順次改良を加えられ400型まで発展しているが、軍用 モデルもそれに合わせた改良が加えられており、スペイン空軍の他にチリ、インドネシア、ヨルダン、 ニカラグア、ポルトガルなどにも輸出され活躍している。派生型として対潜作戦機や電子戦機、洋上哨 戒機なども存在している。
 なお、当機で得たノウハウを盛り込み、インドネシアのヌルタニオ社と協同で開発された機体 CN235も順調にセールスされている。

機体詳細データ(C212−400)
寸法(L×W×H/翼面積)16.15×20.28×6.60m / 40.0m2
(翼面積は−200の数値。−400はこれよりも若干大きいと思われる)
機体重量(自重/全備)4,400kg / 8,100kg
飛行速度(最大/巡航)370km/h / 354km/h
上昇率(海面上)497m/min
上昇限度(実用)7,900m
離着陸距離(離陸/着陸)817m / 866m
航続距離1,400km(通常任務)
エンジンアライドシグナル社製 TPE331−12ターボプロップ×2基
出力 925hp×2
武装武装なし。最大貨物搭載量2,700kg
乗員数/機体初飛行乗員2名+兵員26名 / 1971年3月26日
備考(各タイプ詳細) C-212A:最初の生産型軍用輸送モデル。汎用輸送機
C-212AV:要人輸送型。機内居住設備を充実したモデル
C-212B:写真測量機モデル。航空カメラ装備。暗室を機内に持つ
C-212C:最初の生産型民間モデル。現在はC-212-100と呼称される
C-212E:スペイン空軍の航法練習機型の呼称
C-212-200:-100型の機体構造・出力強化型。軍用モデルは-200Mと呼称
C-212-300:-200型の機体延長モデル。軍用輸送型は-300Mと呼称
C-212-300ASW:-300Mをベースにした対潜作戦機
C-212-300DE:-300Mをベースにした電子作戦機
C-212-300MP:-300Mをベースにした洋上哨戒機
C-212-400:-300型の出力強化・近代化型。最新の生産モデル
LAST UPDATE 2001,05,26